なかなか気になるタイトルに惹かれて購入。
これはすごい。昨今様々な漫画が生み出されており、想像も付かなかったような突飛な設定の漫画も数多く登場しているが、この漫画の設定・テーマは、何と「授業中の一人遊び」。誰しも学生時代には一度はやった、ノートへの落書き、シャープペンシルの分解、消しゴムのカスをまとめる……そんな刹那的な暇潰しであるはずの一人遊びに、全人生を捧げる男、それが関くん。
教室最後尾、一番左。確かに先生の目に着きにくい場所かもしれないけど、関くんは容赦無く遊び続ける。囲碁・将棋・机磨き、色々あるのに、そのどれもが人智を越えるものだが、机の上からはみ出ることはない(授業中だから)。隣の席に座る女の子は、主人公の横井さん。彼女も関くんの悪行にハラハラしながら、ひたすら心の中で突っ込みつつも、声に出して問いただすことは出来ない(授業中だしね)。そして、作中において、関くんは一言たりともしゃべったりしない(授業中なんだもの)。こんなに狭くて、小さくて、どうでもいい物語は、他になかなか見あたらないですよ。
作品の売りはなんと言っても関くんのあまりに壮大な一人遊びなわけだが、実はツッコミ巧者で確実に関くんの狙いを見定めて悶える横井さんも、かなりおかしな人。彼女の司会進行で黙々と進み続ける関くんワールドは、いつしか横井ワールドをも共有する不思議な共同作業になっているのかもしれない。
この漫画……2巻は出るんだろうか?
出るとしたら、関くんは、一体何をその謎めいた鞄の中から取り出すのだろうか。
気になることだらけの漫画だ。