2歳半の息子がトトロが大好きで、もう何十回もDVDを観ています。絵本があったら喜んでくれるかと息子に話してみた所、「トトロのごほんほしい!」と即答されてネットで検索。
病院の待合室でみた徳間書店出版の本は1680円、こちらは650円。息子の年齢を考えてページ数の少ないこちらの本を購入。
映画の画面(カット)がそのまま1ページに沢山載っていて、あらすじ的な文章は一箇所にまとまって綴られています。
絵の大きさは様々ですが全体的に小さいと感じました。例えばメイちゃんが‘まっくろくろすけ’を捕まえるシーンは「両手を大きく広げた所」「パチンと手で捕まえた所」「そのまま階段を下りる所」の3カットがページの5分の1程の高さで横に3つ並んでレイアウトされています。
言葉の表現や単語は難しく、そのまま読んであげても息子は楽しめない様子。文章は沢山の絵(カット)とは具体的には繋がっていないため、読んだ後に絵を見ながら傍に書かれている説明文を読む事になるのですが、内容が重複したり時系列が前後してストーリーが分かり辛いです。一般的な‘絵本’のように絵を見ながらお話を読む作りにはなっていないし、更に会話(台詞)も殆ど載っていない。とても詳しい映画のパンフレットみたいな構成です。
省かれているシーンが多過ぎてストーリーが繋がらない場面もあります。大切なシーンが省かれていて、本来の「となりのトトロ」の感動は得られず、本にするために安易にカットして短縮しているという印象を受けました。
絵を見ながら私の言葉で説明したり「これなぁに?」と会話をしながら楽しんだりと工夫して読んでいるので、息子なりに‘トトロの本’として気に入ってくれてはいますが、私が期待した映画の感動を思い出させてくれるような‘夢のある絵本’ではありませんでした。映画(動画)だと100パーセント受身になってしまうトトロの世界ですが、‘絵本’という形で触れた時に新たに何かを感じてくれるかな…と楽しみにしていただけにとても残念です。
パンフレット感覚で手元に置くのなら沢山カットも載っていていいかもしれませんが、私と同じように「となりのトトロ」の絵本版をと言う方にはお勧めできないなぁと感じました。