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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まずはこの真実を知ることから,
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レビュー対象商品: となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book) (単行本)
2010年秋のツキノワグマの里への出没数の多さや人的被害がニュースを賑わせている。ドングリ凶作の年まわりで山に餌が無いのが原因とされるが、それだけではないと考えさせるに十分な説得力を本書は持っている。ツキノワグマと人との境界線が下がり、まさに私たちの「となり」にツキノワグマが息を潜めている現実を、宮崎学の自動撮影カメラは淡々と記録し続ける。そのおびただしい数、子育て中の親子、耳タグをつけた放獣個体。奥山でひっそり暮らすとされるツキノワグマが、人の生活圏で怖れもなく生活している現実に戦慄する。 ダイナミックに変化し続ける自然界の中で、現代のツキノワグマがどのように生きようとしているのか、誰も教えてくれなかったその真実をこの本は教えてくれる。黙して語らない自然。その知られざる一面を明らかにした、これは衝撃の写真集である。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
フィールドワークと定点観測の大切さを教えてくれる写真集,
By rufas (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book) (単行本)
先入観を排除したフィールドワークと何十年という長いスパンでの定点観測が 現状認識、もしくは現状は依然として闇の中であると認識することに いかに有効であるかを教えてくれる写真集です。 私は山歩きで足を踏み入れるときが唯一のクマとの接点ですが 収録されているカラー写真が実に多弁で 日常生活でクマとは無縁の生活を送っている読者にとって クマに関する知識を一気に広げてくれます。 クマの動線に関する解説や、 登山道や民家近くの実のなる木に出没するクマに ついての豊富な記述には単純に驚かされました。 技術的なことは詳述されていませんが、 被写体を感知して無人で撮影する仕組みにも 多くの試行錯誤や工夫の積み重ねがあったと想像されます。 シカ、サルやイノシシの獣害などに関心がある方が 本書を読むと現状認識がさらに立体的になると思います。 植林、里山や雑木林、耕作放棄地といった話題に関心がない方でも 単純にクマについて知りたいという方でも 本書は多くの情報を教えてくれ、 また考え方のヒントを与えてくれると思います。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
あなたの知らないツキノワグマの現実,
By 散歩道プロジェクト (千葉県市原市瀬又) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book) (単行本)
日本に生息するツキノワグマという動物について、あなたはどれだけのことを知っているだろうか?近年、数多くのツキノワグマが人里に現れるようになり、人間との摩擦も多く生じるようになってきた。2006年の大量出没の時は全国で約5000頭ものツキノワグマが捕獲され、その多くが殺処分された事実は記憶に新しい。その頃、人々は「ドングリが不作だから」「山が荒廃したから」などといい、それが人里にクマが下りてくるようになった理由だとされてきた。しかし、多く語られているそれらの理由にどれだけの信憑性があるか、誰も評価さえしていない。そんな中、長年自然を独自の視点で鋭く見続けてきた宮崎学が、世間で語られているクマの実態に疑問を持ち、既成の概念を全てリセットし、一から自分のカメラで記録しつづけてきた結果がここにある。カメラは次々と衝撃の事実を明らかにする。人々が行き交う遊歩道に人知れず現れる数多くの熊。餌不足といわれるのに超メタボな熊たち。人の怖さを学習させて奥山に放たれた筈の個体が人々の生活のすぐそばで悠然と生きている事実。どれもが既成の概念に多くの疑問を投げかける。野生動物とどう向き合って生きていくべきかという難しい問題に対し、野生動物の実態もよく確かめずに、憶測だけで語ろうとする多くの人々に対して警鐘を鳴らす。
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