とっつきにくいといわれるカフカへの入門書です。カフカ理解の鍵となるいくつかのテーマ(独身、性、ユダヤ人、療養、サラリーマン、集中的な作品の執筆など)について、それぞれ章を設けて、わかりやすい解説を展開しています。一見わかりやすいけど、ただし明確な回答なり著者の考え方は、巧みにガードされており、この作品からはなかなかはっきりとは、うかがえません。これについては、あとがきにも出ているように、著者の近著の”カフカの生涯”を参照してくださいということでしょう。最後のカフカを通したプラハ案内は、おまけでしょうけど、これに興味がある方は、プラハの書店ではどこでも売っているHarald Salfellnerの”Franz Kafka and Prague"を手に入れてください。(amazon.jpではドイツ語版が入手可能なようです)