著者の早川氏はブラジリアン柔術の世界大会で黒帯ライト級(レーヴィ級)5位の実績があり、競技柔術の世界でも一流選手ですが、グレイシー柔術の根本である護身術を軽んじない稀有な存在です。
競技柔術でブラジル人に追いつこうと頑張ってきたために、日本のトップ選手で護身術としてのブラジリアン柔術を習得している選手はほとんどいないので、日本にあるブラジリアン柔術のアカデミーで護身術をクラスとして指導しているのは、早川氏のアカデミーとあとは数えるくらいしかありません。
ヒクソン・グレイシーが言うように、「競技柔術は柔術の一部でしかない」のに、日本人の柔術黒帯のほとんどが競技柔術しかできないというのは何か違うのではないか?と思っていたところに本書が出版されて、すぐさま手に取りました。
本書に書かれている技術はグレイシー柔術式の護身術に忠実で、内容的にはホイス・グレイシーの著書と大きく違うところはありませんが、ホイス・グレイシーの著書よりもポイントがクローズ・アップとしてはっきりと取り上げられていて、とても分かりやすい仕上がりになっていることと、DVDが付いているので実際の動きを反復して確認できるところが勝っていると思います。