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とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 (講談社文庫)
 
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とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 (講談社文庫) [文庫]

伊藤 比呂美
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第18回(2008年) 紫式部文学賞受賞

内容説明

この苦が、あの苦が抜けていきますように。詩であり、小説であり、エッセイであり、大音声であり。生きる勇気が腹の底から湧き上がってくる最良の人生の指南書。紫式部文学賞、萩原朔太郎賞ダブル受賞。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/5/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062769239
  • ISBN-13: 978-4062769235
  • 発売日: 2011/5/13
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
麻薬のような呪文だらけの本。この人でしか味わえない快感とグロさ。たとえて言えば、この本を読むのは「巣鴨のとげ抜き地蔵を、お参りしてお札を買う」ようなこと。

>>「たまごっちがあれば」「わたしは使える、時間を楽しく、病院で待っているときも、空港でも、飛行機の中でも」「すべての日本の少女たちはみな例外なく持っている、たまごっちを」<<

こんな具合に、娘や夫の英語の直訳が、ずらずら出てくる。その硬くてこなれない日本語が、面白み。娘らは、どこかしら病んでいる。元凶は、日本人と西洋人の狭間に生きることの困難さか。つきつめれば「私は孤独だ」ということ。

末っ子に、日本語を完全にマスターさせようと、行ったり来たりして悪戦苦闘している姿は、もはや悲痛。言語をツールとして見るのではなく、言霊の宿るモノとして「頼みの綱」にしている感がある。やはり詩人ならではの感性。

呆けてきたお母さんとの会話も、面白悲しく、リフレインに満ちた、それらは「詩」のようでも(祝)詞」のようでもある。どんぶらこっこと、楽しめる派と、悪酔いする派が居るに違いない。

最近の彼女のテーマは「生・性・死」。ねずみは素手で捕まえられるのに、死骸だけは触れない、という著者は激しく「死」を恐れ、それゆえ解剖するみたいに、血糊やゲロや排泄物にまみれて「死」を探している。そして「生」も「性」もしかり。

1.なんだって人は!こんなにも苦しみながら生きているのか!?
2.滑稽にも性を営み!子をなし、繁殖し!それを育て!
3.病を得て!老いて!そして苦悩しどおしで!死んでゆかねばならないのか!?

そういうことが、連綿と書き連ねてある。育児エッセイシリーズがそうだったように、読む人は、知らず知らずに、それらの苦悩から救われる。私も、どうにかして、これらの疑問を解明したい。と、この人を読み続ける。

ラストが、突然に感動的で、泣けた。
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すごいです。 2007/7/26
形式:単行本
今年のナンバー1決定です。
すごいです。
今まで、両親の介護と看取りのことを考えると怖くて、怖くて、仕方がなかったのですが、この本を読み終えるとともにすこし怖さが消えました。いえ、消えたのではないんですが、何か別のものに変わりました、恐怖が。ずっとずっと後で、それが何に変わったのだったか思い返す日が来ることでしょう。そのときには私も自分自身の死について考えるようになっているのでしょう。
浄化を伴う言葉の力がここに「生きて」います。それが「生きて」いるというのは本当に、心底、すごいことです。この詩人の作品を読んできてよかったと心から思いました。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この本は詩歌に分類されておりますが、小説でもエッセイでもドキュメントでもいい感じです。伊藤比呂美も50代半ばになんなんとして、俗世的困窮に陥って、
 孤軍奮闘しております。太平洋を挟んだ老親の介護、思春期の娘の摂食障害、夫の病気など、いろいろ。しかし、大詩人は、転んでもただでは起きない!!
 自身の更年期障害を吹き飛ばすような勢いで、言葉を紡いでゆく。
そのたのしいこと、きれいなこと。
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