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最も参考になったカスタマーレビュー
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今の中国を作った指導者の歩みは平坦ではなかったが・・・,
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レビュー対象商品: とう小平 政治的伝記 (岩波現代文庫) (文庫)
中国共産党の関係者の伝記といえば共産等公認の執筆者がいて欠点のない人物で優れた指導者であったということで書かれる。こう推測する人は多いと思う。この本を書いたのは中国人ではあるが、文革で江青(毛沢東夫人)を批判する手紙を書いて党中央に送り逮捕され投獄もされている。その後北京大学を経てハーバード大学に留学をしそこで研究者としての経歴を積み重ねた人物である。伝記の中身としては、重点をどういう人物を描くというよりも政治の局面でどういう判断をしてきたかに力を入れている。その意味では読み物としての魅力は少ないかもしれない。しかし、トウ小平自身が共産党独裁に問題があると感じていたと書いてあったり、フランス、ロシアに6年居たがその国の言葉を話せるようにはならなかったことも触れられている。 まとめ的な感想をいうと、結局は中国を政治の大国から経済の大国に仕上げた人物で、人間関係と組織の力をどう使うかには精通していたとされる。その政治家としての能力と時代を読む勘によりとにかく13億の人口が食えるようにしたすぐれた指導者である。著者はこういいたいのだと思えた。 トウ小平の歩みは現代中国の歩みでもあるので、この本を読むことにより中国語を学ぶ者としては必須の背景知識を得られたことは成果であった。
5つ星のうち 5.0
生の事実に基づいた伝記,
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レビュー対象商品: とう小平 政治的伝記 (岩波現代文庫) (文庫)
中国の最高実力者は、毛沢東、トウ小平、江沢民、胡錦濤と続いている。このうち、党総書記や国家主席に就任していないのはトウ小平だけ。失脚しても必ず復活する不死鳥であり、中国の経済発展をもたらした改革開放を導いた人であり、天安門の弾圧者でもあった。この複雑怪奇な経歴を持った人を理解するためには、肩入れしたり突き放したりしてはならない。ヤンは、彼の周囲にどういう状況があり、何を考えた上で、どういう決定をしたのか、その結果何が起きたのかを、検証可能な資料の根拠に基づいて記している。記述は淡々としているが、後に付会されたり脚色されたりしたことを削ぎ落し、実際に発生した生の事実が何であったのかを探求することについて膨大なエネルギーを費やしている。その記述スタイルは、トウ小平の生い立ちから死まで一貫して続く。 学問的良心に根差した良い本を読ませてもらった。
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