この巻は15巻の学園都市の暗部編の続きです。
この巻の「アツさ」はシリーズトップレベルでした。
学園都市の暗部の話のためほとんど上条当麻はでてきませんが、
一方通行、そして浜面仕上は大活躍します。
一方通行は毎度のこと、高い状況理解力、戦闘センスを見せてくれます。
一方通行は超能力者としての「能力」の強さでなく、
「人間」としての強さを感じさせてくれるのがいいですね。
そして特に浜面は凄かった。いわば「幻想殺しのない上条当麻」のようで、
少し弱腰な所はあるものの、滝壺理后のために必死で動き回ります。
おそらくほとんどの人が驚き、冷や汗かいたであろうある逆襲者にも
立ち向かって行きます。滝壺理后とも本当の意味で心が通じ合えたようです。
海原光貴や絹旗最愛らの戦いも、それぞれ目を見張るものがある上、
『ドラゴン』も登場し、かなり読み応えのある巻でした。
誰に教えられずとも、自身の内から湧く感情に従い真っ直ぐ進む者。
過去の大きな過ちの罪に苦悩しながらも、正しい道を歩もうとする者。
誰にも選ばれず、資質らしいものを何一つ持たずとも、たった一人の大切な者
のためにヒーローになれる者。
そのいずれもが、何度叩きのめられても自分の足で立ち上がるヒーロー。
以上、上条当麻、一方通行、浜面仕上の3人のヒーローはそれぞれ、
この巻のラストに自分の大切なものの為に動き出します。
上条当麻はインデックスを助け出すため。
一方通行は打ち止めを助けるため。
浜面仕上は滝壺理后と離れず、二人で幸せになるため。
守りたいものもそれぞれ全く違う3人のヒーローは奇しくも同じ場所へ向かい・・・
状況的にはあまりよくなく、いつもなら「こいつら大丈夫かな・・・」と思うのですが
この巻では「この3人は次は何をやらかしてくれるんだ!?」と思えました。
っていうか浜面と滝壺、マジで幸せになってくれ。あとがきの「(一方通行や浜面のヒーロー像は)
唐突に登場させるのが楽しくて仕方が無かった」という鎌池さんの言葉を信じて彼らが
ヒーローらしく幸せになる事を願いたい。
内容、バトル、キャラクター、全て「アツい」巻です。