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とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)
 
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とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫) [文庫]

犬村 小六 , 森沢 晴行
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 600 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

新たに紡がれる恋と空戦の物語、見参!

「美姫を守り単機敵中翔破一万二千キロ」その偉業を成し遂げたレヴァーム皇国軍の飛空士「海猫」の前に立ちはだかった最大のライバルにして、天ツ上海軍の撃墜王・千々石武夫。独断専行により一騎打ちを仕掛け、海猫に敗れた千々石は、再戦を胸に秘めていくつもの空戦場を渡る。「出てこい、海猫」激情の赴くままに撃墜を重ねる千々石のその胸中には、天ツ上の国民的歌手・水守美空の歌があった……。空前の大ヒットとなった『とある飛空士への追憶』の舞台、中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。上下巻で登場!

内容(「BOOK」データベースより)

「美姫を守り単機敵中翔破一万二千キロ」その偉業を成し遂げたレヴァーム皇国軍の飛空士「海猫」の前に立ちはだかった最大のライバルにして、天ツ上海軍の撃墜王・千々石武夫。独断専行により一騎打ちを仕掛け、海猫に敗れた千々石は、再戦を胸に秘めていくつもの空戦場を渡る。「出てこい、海猫」激情の赴くままに撃墜を重ねる千々石のその背には、天ツ上の国民的歌手・水守美空の歌があった…。空前の大ヒットとなった『とある飛空士の追憶』の舞台、中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/7/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4094512853
  • ISBN-13: 978-4094512854
  • 発売日: 2011/7/20
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FEY
下巻の最後まで読んだところ、明らかにラノベという域から逸脱した作品に思えました(良い意味で)。

これまでの「飛空士」シリーズは空戦と恋の2つがメインテーマでしたが、今回は明らかに空戦(むしろ戦争)がメインテーマです。
その中に戦争の汚らしさとともに人間の気高さを描き尽くそうという作者の情熱をこの上なく感じました。

話の流れとしては上巻はプロローグ的な話が半分を占め、残り半分で徐々に絶望が近づいてきていることを臭わせ、盛り上がっていきます。
そして下巻で強烈なクライマックスが待っています。

とにかく上下巻ともに読むべき!
個人的に犬村氏の最高傑作だと思っています。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かつてこれほどまでに心を打ち震えさせるライトノベルがあっただろうか。
かつてこれほどまでに「戦争」の理不尽さを描いたライトノベルがあっただろうか。
そして、これほどまでに作家の思いが物語の中に散りばめられたライトノベルがあっただろうか。
私の、上下巻を読破した後の最初の感想です。

はっきり言います。もう、両手を上げて降参しました。評価を飛び越して★8個くらい付けたいほど感動させられました。泣かされました。
この作品はもはやライトノベルという枠を遥かに飛び越え、文学作品と呼べる域に達しているのではないででょうか。
アニメではなく、4時間くらいの超大作で実写映画化をして欲しいと思える作品でした。

物語は、とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)で敵として現れた、「帝政天ツ上」の撃墜王、千々石武夫の生き様を描いた、超がつくほど硬派な架空戦記。

舞台は明らかに第二次大戦の日本対アメリカの戦いをモチーフにしています。
しかしながら、この作家はそれをなぞるだけで終わらせるという事をせず、きちんと「帝政天ツ上 対 神聖レヴァーム皇国」の物語に昇華させていて、力量を感じさせます。

おそらく以前から詳しく知っていたのでしょうが、この本を執筆する際、この作家は第二次大戦における南方の戦いをよく勉強したのだと思います。そして涙したのだと思います。
随所に史実と似た描写がされていますが、それは単なるページ稼ぎではなく、この作家が感じた、過去に戦死した英霊達に捧げる敬意だと感じるシーンがいくつもあった事からも分かります。
それの最たる例が、史実となる硫黄島での戦いをモチーフにした、伊予島での戦いの描写です。
元々主人公千々石との関連性はそれほど高くなく、本来なら簡単な状況描写だけで終わっても良かったのですが、そのあまりにも壮絶な戦いに心を動かされたのでしょう、細かな所まで凄絶に描写されていました。

読まれた人の中には「どこかで見たような話だな」とか「王道過ぎてひねりが無い」とか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この物語には「ストーリー」以外の、作家からの読者へのメッセージが強く込められていると私は確信しています。
それをここで文字にしても、表面だけの薄っぺらな物しか伝わらないでしょう。
ぜひこの本を手にとって読んで頂き、そのメッセージを受け止めてください。

失礼を承知で言うと、おそらく女性読者には受け入れられないほど「男の理論」の物語です。
しかし、ラノベ以外の小説も読める読解力を持っている方や、物事の機微を理解される方は、ぜひ一読して頂きたい作品となっています。
「追憶」を読んで面白いと思えた人は、黙ってこの本を手に取ってレジへ向かってください。
この作家が本当に書きたかった物は何なのか、きっと分かります。

本当に「作家」と呼べる実力があるライトノベル作家は、私の中では今の所この人のみです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くまくま トップ1000レビュアー
 撃墜記録2位に倍する撃墜記録を持つ撃墜王、天ツ上海軍予科練上がりの特務中尉・千々石武夫は、レヴァーム皇国次期皇妃ファナ・デル・モラルを乗せて単機敵中突破を行う海猫・狩野シャルルを落とせなかった。それは海猫が空に愛されているからだ。しかし自分もそれに負けない自負はある。そしてそれを、彼を撃墜することで証明する。国民的人気歌手・水守美空のレコードを聴きながら、千々石武夫は決意する。
 父と母を相次いで亡くした武夫は、夢も希望もなく炭鉱で働く14歳の少年だった。しかし彼の人生は、2つ年下のレヴァームとの混血の少女・吉岡ユキとの出会いで変わる。歌手を夢見る彼女の歌を偶然聴き、混血児・ベスタドとして学校で標的にされる彼女の練習の用心棒となった彼は、まだ自分にも希望が残されていることを彼女に教えられるのだ。
 そしてそれから八年、彼らは撃墜王と人気歌手として再会するのだが…。

 天ツ上とレヴァームのモデルは日本とアメリカの様なのだけれど、ミッドウェイに当たる海戦の帰趨が変わっていたりもする。
 そしてあらすじから分かるように、この作品は「とある飛空士への追憶」のスピンオフ作品でもあり、敵中突破後の海猫の待遇なども読み取れる。おそらく確実に、下巻では彼が登場することになるだろう。

 「追憶」で敵役だった国の撃墜王の様子から描き始めることで当該作のファンをひきつけ、そして一章でレヴァームの違った側面と天ツ上側の正義を描き出し、そして二章でそれを融合させて新たな戦場を描くという構成が面白い。
 さらに面白いのが、レヴァーム中心でヒットしたにもかかわらず、痕から登場する天ツ上の方が日本人的に親近感を抱きやすいところだろう。この辺が趣味の部分だろうか。

 さて、次巻では撃墜王同士による激しい空戦が期待されつつ、千々石の恋の行方にも興味が割かれるところだろう。
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