ご都合主義的な設定、過剰なまでの姉萌え妹萌えは、まあいいとして。
とにかく様々な名前が読みにくくて、すごく疲れる本でした。
主人公が真心と書いて「まこ」。それで男。
つい「まごころ」と読んで話の筋が混乱するし、
女みたいな名前なので、どうしても頭に男が浮かんでこない。
妹が心愛と書いて「ここあ」。
元ヤン夫婦がつけそうな残念なセンスはともかく、
ほとんどルビがないので、ついついいったん立ち止まって
頭の中で「ここあ」という呼び方を引っ張り出さなくてはならない。
姉が紅愛で「くれあ」。レディースみたいなセンスです。ダサいです。
それにこれもルビがほとんどないので、すっと出てきません。
あと、この小説の固有の名称の名前もセンスはともかく、
すっと読めなくて、いちいち頭の中で確認しなくてはならないし、
乱立してそれらの固有名詞が出てくるときは訳がわからなくなります。
神触人と書いて「イノセント」とか、神衣人と書いて「ドレス」とか。
そしてこの二つがセットとなって活躍するわけですから、
正直どっちがどっちか訳がわからなくなります。
そもそも神触人と神衣人では、一文字違いなので、
余計それに拍車がかかっています。
そして神衣人(ドレス)ひとりひとりに、
それぞれカタカナの名前があって、
(リップとかレディとか)神衣人に憑依する女神の名前も
カタカナなので(カノンとかクレイモア)とか、
バトル時に複数入り乱れると、誰が誰の紙衣人で、誰が誰の女神で、
これは神衣人だったか、それとも女神だったか、
そういうことをいちいち前のページに戻ったりして確認しなくてはならないので、
ちっとも物語の中に入っていけません。
おまけに、バトル時の描写が死ぬほど下手なので、
余計に誰が何をやっているのかわからなくなるのです。
ネーミングには作家さんのセンスが問われると思います。
だから個性のあるネーミングを否定はしませんが、
この小説のそれのように、いたずらに読者を混乱させ、
いちいち数ページ前に戻ったりさせられるようなわかりにくさは、
なんともいただけません。
編集は最初の段階で、指摘をしなかったんでしょうか?
正直いい加減な仕事をしているとしか思えません。