太古の昔から,肥満は美しく魅力的とされてきたが,昨今はダイエットした痩身の人気が高い.フランス人のロミ,フェクサスのコンビは,この風潮に風刺をこめて本書を書いたと思われる.
前半は,旧石器時代から,古代ギリシア,中世から現代に至るまでの,でぶと言われる人々の生き様をエピソードで綴っている.ルイ14世,ロッシーニ,バルザック,オスカーワイルドなど,確かに肖像を見れば太っている人々は,いろいろでぶに関する逸話を残している.
後半は,でぶへの偏見と復権ということで,性的な魅力と関連しつつ述べられている.
全体を通して,でぶに対しての暖かいまなざしが感じられる「でぶ賛歌」となっている.また,図表が豊富で,見ているだけでも,でぶの歴史がわかる.