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でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)
 
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でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫) [文庫]

福田 ますみ
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

第6回「新潮ドキュメント賞」受賞!

クレーマー保護者の虚言によって、
彼は史上最悪のいじめ教師に仕立てられた。
「早く死ね、自分で死ね!」
2003年6月、全国ではじめて「教師によるいじめ」と認定される
事件が福岡で起こった。問題の小学校教師は、担当児童を自殺
強要や暴力でPTSDによる長期入院に追い込んだとされ、
「殺人教師」とまで報じられた。
だが後に、一連の事実は、児童両親によるでっちあげだった
ことが明らかになる──。
子供は善、教師は悪という単純な二元論的思考に陥り、
550人もの大弁護団を結成した人権派弁護士、保護者
の無理難題を拒否できない学校現場や教育委員会、すぐ
に騒いで教師を悪者にするマスコミ、被害者を救うヒロ
イズムに酔う精神科医、そしてモンスター・ペアレント......。

病める教育現場で偽善者たちが引き起こした、驚愕の冤罪劇! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。

登録情報

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/12/24)
  • ISBN-10: 4101311811
  • ISBN-13: 978-4101311814
  • 発売日: 2009/12/24
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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66 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
先生稼業の方には、下手なホラー小説よりもよっぽど怖い内容だと思います。

いわゆる「モンスターペアレンツ」に翻弄され、人生をめちゃくちゃにされた
先生の話です。著者はできるだけ客観的に、かつ感情的にならず淡々と
取材内容を書き連ねているので、その分、真実みが増している感じがします。
(ただ、読み終わった後に「そうは言うけれど、これが本当という保証はない」
 と、マスコミ全般に対して疑心暗鬼になっていると思いますが)

私はもう少しマスコミというものは「ウラ」を取ってから記事を載せると
思いましたが、この本を読むと、そうでもないことがよく分かります。
大きな影響力をもつマスコミがちょっとしたさじ加減で一人の人生を
めちゃくちゃにする・・・愕然とします。

また、部下を守るべきはずの校長、教頭が、あっさりと親に迎合して、
この担任の言い分を十分に聞かず、また味方にもなってくれない様を読んで、
これでは担任が安心して教育に専念できるわけがないと思いました。
圧倒的に親が強いという学校の現状は理解できますが、それにしても、
あまりにも管理職として情けなく、怒りすら感じました。

こんな状態では、将来、先生になる人がいなくなってしまうのでは?
このレビューは参考になりましたか?
136 人中、128人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
朝日新聞に、福岡で教師が「お前の血は混血で汚れている」などの理由で、体罰を加えたり、差別をしたりしたため、子供が学校に行けなくなった…みたいな記事が出たのは憶えている。

後片付けを10秒間でしてしまわないと、アンパンマンという罰(鼻をつかんで血が出るまで振り回す)やミッキーマウス(両方の耳が切れるまで引っ張る)などをその生徒に選ばせて、毎日体罰を繰り返していたなど克明に詳しく先生のいじめの内容が書かれていたと思う。

そのいじめの原因が、母親の父がアメリカ人なので、アメリカ人との血が混じっている奴は穢れているとかいう理由だったという記事を見て、まず「本当か?」「本当にこんな教師がいるのか?」と思ったのは事実だ。

新聞が書いているのだから、間違いないのだろうが、だとするととんでもない先生だなぁ…と思ってしまった。

そのニュースは週刊文春とか他の全国紙、西日本新聞なども追随して、もうその先生が「殺人教師」とレッテルを貼られ、担任を辞めさせられ、6ヶ月の休職?も科せられ…となるのだが、もし本当にやっていたとしたら、当然の報いで、いやもっと重い刑罰を与えるべきなのだが、驚く事にこれは「冤罪」だったとの事。

すべてがその被害者とされる生徒の両親の思い込み・虚言による作り話だった…というルポタージュ。

もう読み始めて途中でやめることが出来ずに、一気に読んでしまいました。それくらいインパクトがあります。桶川ストーカー事件の「遺言」を読んだ時くらいの衝撃を受けました。

実際にこんな事が許されるのかというか、実際に起こっているのだが、学校長や教育委員会の「事なかれ主義」が招いたとも考えられるのだが、恐ろしいのはその両親。最近問題になっている「モンスターペアレント」の奔りの様な親だ。

そもそも母親の父がアメリカ人というのも、何度も言い方を変えたりごまかしたりするのだが、結果的に嘘である事が判明。裁判は、いじめられた子供には500人を超える弁護士がつき、先生には2人。その絶対に悪徳教師を糾弾してやるという弁護団、マスコミの目論見が「虚言」でぼろぼろ崩れていくシーンは、圧巻である。
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138 人中、129人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
マスコミは社会悪を暴き、追及する公器として絶対に重要だが、速報性(=他社との競争)に目がくらんでとんでもないミスも多い。

この本で実名で登場する週刊文春の「だまされ記者」はかなり有名な人のようで、最近もJR関連のスクープを飛ばして注目されているようだ。報道被害者への謝罪はあったのだろうか。そうは書いてない。

医師でも経営者でも、社会に迷惑をかける決定的な間違いはキャリアの終わりを意味する。マスコミの敗者復活ぶりには驚くばかりだ。異常な親・事なかれの学校に騙され、無実の教師を「殺人教師」とまで名指しして他人の人生をいじったプロフェッショナルが補償もなく野放しとは、どういうことなのだろう。

リスクをとらなければスクープはできない、ということもあろうが、他人の人生に多大な影響を与える以上、記者もプロであるべきだ。失敗に対しては謝罪があり、責任があるべきだ。この本のような破廉恥誤報記者の実名公開は、マスコミの内部告発・自浄作用として、今後増えていって欲しい。
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