先生稼業の方には、下手なホラー小説よりもよっぽど怖い内容だと思います。
いわゆる「モンスターペアレンツ」に翻弄され、人生をめちゃくちゃにされた
先生の話です。著者はできるだけ客観的に、かつ感情的にならず淡々と
取材内容を書き連ねているので、その分、真実みが増している感じがします。
(ただ、読み終わった後に「そうは言うけれど、これが本当という保証はない」
と、マスコミ全般に対して疑心暗鬼になっていると思いますが)
私はもう少しマスコミというものは「ウラ」を取ってから記事を載せると
思いましたが、この本を読むと、そうでもないことがよく分かります。
大きな影響力をもつマスコミがちょっとしたさじ加減で一人の人生を
めちゃくちゃにする・・・愕然とします。
また、部下を守るべきはずの校長、教頭が、あっさりと親に迎合して、
この担任の言い分を十分に聞かず、また味方にもなってくれない様を読んで、
これでは担任が安心して教育に専念できるわけがないと思いました。
圧倒的に親が強いという学校の現状は理解できますが、それにしても、
あまりにも管理職として情けなく、怒りすら感じました。
こんな状態では、将来、先生になる人がいなくなってしまうのでは?