既にニュースになっていますが、著者は「なぜ、かくも卑屈にならなければならないのか」と同じ方。
日記毎に「闘病記」「再発後の自らの振り返り」「医師による追記」という形式で、癌の発症(2005年2月)から大学病院へ転院(2007年6月)となるまで書かれている。
若くして癌を患った著者は、家族に学費など少しでも財を残すことを銘とし、癌と戦いながらも仕事をこなし公演をこなす。術後ゆっくり養生してくれて言われれば、「自分には時間がない。休んでいるうちに再発や播種は広がる。競争なのだ。休むことは何も生まない」、と。再発後もただの延命のために金銭を使うことに抵抗し、子どもとキャッチボールも出来ないような入院生活が長引くだけの延命治療に意味を見出さない。終末期まで生き抜いた方の闘病記、心が揺さぶられた。