沖縄に暮らしたいと考える方は多く、老後は沖縄に移住して・・・と夢を思い描くなんて話もよく聞く。
そんな「理想」と「現実の沖縄事情」を赤裸々に語り、特に沖縄離島での生活する上での心構えを説く1冊。
まず地理的・歴史的・文化的に見て沖縄県は日本でも特殊な地域に属していることを意識しよう。それを理解せずして沖縄に行くことなかれ。
かつては独立王国であったものが江戸幕府に虐げられ支配されたこと。
ようやく支配から逃れたと思ったら、太平洋戦争で唯一の地上戦の舞台となり、
数十万人の犠牲者を出し、今度は米軍に居座られることになったこと。
地理的には日本唯一の亜熱帯で、人が住んでいる島だけでも50余り。無人島は多数。
面積も下から4番目で広くない。電車は本島の「ゆいレール」が唯一で、他は基本的に車・船・バイクがないと不便なこと。夏は台風の通り道になるため、外出・物資の流通等で支障をきたすこと。
気温は高く、日差しは確かに強いが常に海風に当たる海洋性気候のため温度は意外に上がらないこと。
移住して生活する上で最も重要な職・住居・食の確保であるが、意外に厳しい模様。
沖縄の就職事情は厳しく、全国ワーストの失業率が重く圧し掛かる。
主産業が観光・農業のため離島では体力勝負でないと身を立てるのが難しい。
賃貸住宅も離島では少なく、本島では高い!。しかもよそ者には貸してくれない場合も多いらしい。
食は地場のものなら安いのだが、県外から輸送されてくるものはむしろ割高。離島は特に。
東南アジアなどとは異なるのだ。しかも沖縄県の平均賃金は東京の遥か下。
安くとも収入も少ないでは夢の「のんびり離島ライフ」など夢のまた夢である。
基本的に暖かいので野宿でも「凍死する心配」がない。
そうなるとニートもどきの若者や無職の人間が県外からやってきて治安を乱す存在になっているらしい。
基本的に地元の人間以外の「沖縄」は、やはり「リゾート地」というイメージが強く、
たまに遊びに行くならまだしも、土地を買い建物を建てて永住するとなると他県以上の障害が待ち受けていると知るべきである。
それと亜熱帯特有の「虫の多さ」にも要注意らしい。
蚊・蠅・ゴキブリとの対決を覚悟して、台風の水害にも米軍の脅威にも負けない強さを持つというならばきっと新天地で生まれ変わったような人生が送れるに違いない!
繰り返す。「沖縄移住」は楽な道に非ず!