「スコアアップ 131のヒント」の後継のような内容です。
ですから、「スコアアップ 131のヒント」と本書のどちらかを購入するならば、本書だけを買えばよいと思われます。
本書の内容はおおよそ以下のように構成されています(本の構成を要約したものです)
1.TOEICの現状
2.勉強方法
3.試験のテクニック
4.体験談
5.受験直前と当日の注意点など
1は「スコアアップ 131のヒント」にはあまり書かれていなかったもので、TOEICの必要性が説明されています。
2の勉強方法は「スコアアップ 131のヒント」と同様に「TOEICの勉強と一般的な英語の勉強は別物」という著者の持論が展開されています。
全くその通りです。効率の良い勉強とはTOEICに特化した勉強なのです。この著者の持論は大いに役立ちます。
ただし、少し気になることがありました。著者は「3ヶ月で目標を達成するべき」と断言しているのですが、少々暴論ではないでしょうか。
600点程度の人が730点を目指すのと、400点程度の人が730点を目指すのでは勉強方法からして異なるはずです。
巻頭の攻略チャートも点数別に分かれておらず、あまり意味がないように感じました。
さらに著者は「文法は分からないところだけ勉強するべき。全てを勉強しては駄目」と書いているのですが、
400点程度の人には文法書FORESTの通読をしてほしいものです。
実際、本書の体験談にFORESTを通読した人が登場しており、矛盾しているのではないでしょうか。
本書は「スコアアップ 131のヒント」と同様に600点前後の人が800点を目指す勉強方法を紹介していると感じます。
ディクテーションの否定も気になりました。リスニングに伸び悩んでいる人は是非ともディクテーションをやるべきです。
3の試験のテクニックはロバート・ヒルキ著「新TOEIC テスト直前の技術」と非常に似た内容です。
「新TOEIC テスト直前の技術」の方が詳細に書かれているので、それも読むべきでしょう(本書でもおすすめ本になっている)
4の体験談は「スコアアップ 131のヒント」よりは大幅に増えた部分です。
ただし、雑な内容です。
体験者の勉強前の実力が不明なもの、体験者の勉強期間が不明確なものもかなりあります。
体験者の勉強があまりにも立派過ぎて特殊な例ではないかと思えるものもあります。
これらの体験談は武勇伝的な読み物として読むしかないと思います。
5については「スコアアップ 131のヒント」よりもやや詳しく書かれていると思われます。
TOEICの勉強をする前に本書を一読するのがお勧めです。我流で勉強して完全に的外れなことをしなくて済むようになります。