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西原理恵子は心の中に
教室の隅っこにいる小学生と
すっごい経験を山程積んだところからくるどんとこいの大人物を
両方住まわせているので,
どんとこいの漫画からでもおどおどしている小学生の痛みが伝わってきて,
笑いだけの読後感になることはありません。
彼女がかきたいものは一貫して非強者だと感じました。
是非是非,作者様 身辺お大切に。
面白かったのは「ホステス出来るかな?」で、身内、知り合いをいじくりまわして、誇張の部分もかなり有りなんだろうけど、腹を抱えて笑わされてしまいます。
こういう具合に身内、知り合いをいじりまわしていくのは、落ち目の危ないパターンかと思いきや、ドッカーンと大炸裂。
でも、彼女は本当に辛い少女時代を通じて豊かな感性や思いやりを得たんだなと思う。今は別れた鴨チャンとの家族の話やカンボジアの少年の話。サイバラが子供時代のトラウマを完全に乗り切ることは無いのだろうし、それが彼女の個性と不可分なものなんだから。トラウマがサイバラを成功させ、創作が彼女を救っているんだろう。時折見せるホロリとさせるところには本当に参っちゃうな。
表紙のショッキングピンクから始まる全ページ通してのカラーは確かに派手目の彩色ではあるが、
「見づらい」、「けばい」、なんて思わずにどんどんページをめくれる。
それは、かつての「恨ミシュラン」のようなエキサイティングなギャグが、
ボク達の無意識中にある、「この本はこれぐらいの速さで」というリミッターから解き放ってくれるカンジ。
長めのブランクの間に、結婚、出産、離婚等のスゴイ体験をしてきた西原センセ。
今の先生の描く絵のには、昔と変わらず思いっきり笑えるモノだけでなく、
どこか心の琴線にふれる心あたたまるモノが増えました。
それらを非常に絶妙なバランスを保ちながら織りまぜてできたのがこの本だといえます。
脱税編の他に、登山編、気球編、ホステス編があり、
富士山に挑んだり、一年間もの期間を気球の取材に費やしたり、ホステスになったり、
今までの西原先生の絵を見てきたファンも、どこか遠くで見がちだった人にもオススメします。
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