すごく良い本だと思います。初め、本のタイトルとかあらすじ文に惹かれなくて、読むのを敬遠していたのですが、杞憂でした。もっと早く読んでいても良かったと思います。よくSFと言われるみたいですが、私は児童文学よりの印象を受けました。SFの要素は無い訳ではないけれど、どちらかと言うと風味付けと言うか、メインではないと思います。登場人物が素敵です。全員が魅力的と言うか、こういうのを「キャラがたっている」というんでしょうか。薄っぺらじゃなんか全然なくて、ひとりひとりセリフがすごく良いと思います。特に中川は格好良くて大好きになっちゃいました…。それと、心理描写がすごいと思います。細かくて、なのに少しも上滑りしてない。「ああ、この感覚分かる」ってすらっとはまる感じ。経験した訳じゃなくても、すごく実感的に想像できる。…この本のすごい魅力だと思います。この本を読んだら、きっと「ぼく」も、その友達も、「あいつ」だっていとおしくなると思います。そんなお話です。中学生のときの、あの感覚を覚えてるうちに、是非読んで下さい。