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てるてる坊主の照子さん〈上〉 (新潮文庫)
 
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てるてる坊主の照子さん〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

なかにし 礼
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   人心を捉えるツボを心憎いまでに備えた小説である。人物キャラクターが鮮明で、ほのぼのしたホームドラマの体裁を保ちながら、平凡とはいえない家族の肖像が生き生きと描かれているのだ。読者を笑わせ時にほろりとさせる。そんな手際が光る。

   タイトルにも登場の照子は岩田春男の妻。春男が復員し、大阪池田市でアメリカ仕込みのパン工場を始めたころから、照子の強烈な個性が発揮される。池田市で初のテレビ喫茶を開き、4人の娘のうち長女にフィギュアスケートの才能があると知るや一流コーチにつかせ、次女にタレント的能力があると判断するや舞台に立たせる。天啓にも似たひらめきと夢を孕んだ上昇志向は、娘たちをやがてオリンピック選手や大スターの地位へ押し上げるに至る。

   背景である昭和半ばという時代は、戦争の傷跡を覆ってさらに未来を信じ、豊かさを率直に求めることのできた時代だったのだということが、よく理解される。かたや会話だけでなく地の文にも大阪弁があふれ、そのテンポの良さがストーリー展開の軽快さを促す。そして照子のエネルギッシュさとは裏腹の、穏やかでのほほんとした春男の飄逸(ひょういつ)さが妙に心地よい。惜しむらくは長女次女に比べて下の2人の姉妹の陰が薄く、家族全体のダイナミズムとして描かれなかったことだろう。

   岩田家のモデルは、著者なかにし礼の妻の家族。次女は女優のいしだあゆみである。(松平盟子)

内容(「BOOK」データベースより)

舞台は戦後復興期の大阪・池田市。復員してパン工場を始めた岩田春男と照子の夫婦には、春子、夏子、秋子、冬子の四人の子供がいる。妻の照子は人一倍負けず嫌いな性格だが、彼女のアイディアで始めたテレビ喫茶が大当たり。四姉妹もすくすく育ち、長女の春子はフィギュア・スケートで見る間に才能を発揮する。夢を抱いて奮闘する一家の姿を描く、涙と笑いと感動の「国民的ホームコメディー」。

登録情報

  • 文庫: 271ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/07)
  • ISBN-10: 410115421X
  • ISBN-13: 978-4101154213
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 560,287位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
主人公の照子さんは、女優いしだあゆみさんの母親がモデルなのだそうですが、なんとも元気で勢いのある方だったようです。パン屋から、テレビ喫茶を流行らせ、梅田に進出していくあたりも凄いですが、そこから娘二人をフィギュアスケートの選手に育てるところも、今でいう教育ママ、もしくはステージ・ママのように気合が入っています。戦後の混乱期をものともせず、娘達を叱咤激励しながら育てていく姿は、感動的でさえあります。全体として、1冊目は、NHKテレビドラマでもほぼ忠実に再現されていたような気がしました。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
テンポが良くて、すらすら読みました。
上下巻で買っておいたほうがいいです。
NHK朝の連続テレビ小説になりそうな話で、母の愛、娘の夢を中心に話は進み、家族で夢とともに時代にのって駆けていくような話です。
読後感もよく、何か胸に残るような気がしました。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 太郎
形式:文庫
大阪の典型的楽天一家【岩田家】を描いた現在NHK朝の連ドラの原作です。
楽天的な父、無鉄砲だけど明るく憎めないキャラの母、美人で個性的な4姉妹を軽快に描いています。上、中、下と三部作になりますがすらすらとテレビを見ているかの様に読み終わりました。
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