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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
藤原作品の中で一番好き,
By るりか (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: てのひらの闇 (文春文庫) (文庫)
パターン的には、藤原作品の特徴をなぞった作品で、世界観はテロリストのパラソルとほぼ同じと言っていい。
でも、作品の完成度からみたら、こちらのてのひらの闇の方が格段に上だと思う。 主人公である、リストラ寸前のくたびれた中年男が胸の裡に内包する負の部分を、暗くなりすぎず、じめつかせず、スタイリッシュに描くことに成功している。 いい加減でくたびれていて、情けないのにカッコイイと喝采を贈りたくなる不思議な魅力が、主人公の男性にはある。 微妙に溜飲の下がらない、どちらかというと中途半端なラストが多い藤原作品にあって、この作品のラストシーンはすんなりと腑に落ちてくる感があった。 その意味でも、これは藤原作品の中でイチオシと思える作品になっていると感じた。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かっこいい男たちがわんさか登場!,
By ケロロ "メルヘブン" (埼玉県所沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: てのひらの闇 (文春文庫) (文庫)
主人公の堀江はもちろんながら、友人で取締役の柿島、会長の石崎、やくざの親分の坂崎や勝沼、最初はイヤなやつかと思っていた部長の真田、賢すぎる六本木のマイク、みんなかっこいいのだ。
こんな男気のある連中はそうそういない。 藤原伊織の小説に登場する主人公はいつもくたびれたアウトロウっぽい中年が主役。 クールさを気取りながらも心優しいおじさんなのだ。 そしていざとなると俄然強くて、かっこいい。スーパーヒーロー並だ。 そして登場するヒロインたちもまたかっこいいのだ。 特にこの大原女子はいい。 堀江に胸キュンながらも自分は夫持ちであるゆえに心の葛藤がある。そんな女心も描き方がうまい!(男性の女性からこんなふうに思われてみたいという願望もかなりあるだろうが。。) いつもながらしゃれた男女の会話が心にくい。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かっこいい男たち,
By
レビュー対象商品: てのひらの闇 (文春文庫) (文庫)
登場してくる男たちがかっこいい。昔、受けた恩に報いるため、石崎の死の真相を追いかける主人公の堀江はもとより、元の組長の息子堀江を鍛え、あくまで温かい目で見守る、暴力団組長坂崎。中でも一番は石崎である。無能な経営者かと思えた彼だが、実は愛する女を支え、命をかけて守り抜く、男の中の男であったとは。彼が堀江にかけた最後の言葉「感謝する」。それに込められた石崎の思いがわかって、堀江と同様、石崎に惚れこんでしまった。
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