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てのひらの中の宇宙 (角川文庫)
 
 

てのひらの中の宇宙 (角川文庫) [文庫]

川端 裕人
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ミライとアスカ、2人の子どもと暮らす僕。妻は、癌の再発で入院した。子どもたちが初めて触れる死は、母親のものなのか。死は絶望でないと、どう伝えたらよいのだろう? 僕は、地球の生命の連鎖を教えはじめる。

内容(「BOOK」データベースより)

ミライとアスカ、2人の子どもと暮らすぼく。妻は、癌の再発で入院した。子どもたちが初めて触れる死は、母親のものなのか。死は絶望でないとどう伝えたらよいのだろう?ぼくは地球の生命の果てしない連鎖について考えるようになった。また、友人に背中を押され、宇宙を巨大なカメにたとえ絵本を作り出す。野山や星空を眺めながら、子どもたちは生と死があることを理解し始めた。生命の不思議に、静かな感動が湧き上がる。

登録情報

  • 文庫: 186ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/6/25)
  • ISBN-10: 4043748051
  • ISBN-13: 978-4043748051
  • 発売日: 2010/6/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 476,717位 (本のベストセラーを見る)
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一期一会 2006/11/15
形式:単行本
 この本には、癌にさいなまれる妻と、その環境にもめげずに力強く育つ子供達との生活の中で、‘はかなさ’‘たくましさ’が同居する命について直面しています。
 
 そんな揺れ動く心情を、時空を超越した自分の分身に託しつつ、淡々と書かれています。

 せつなく、静かですが、ドラマティックな作風といえます。

この本は、感動的です。私、または、私を取り巻く環境が極めて小さく、はかないという無力感をおぼえるとともに、だからこそ、人との出会いは貴重なものだと前向きな感想を与えてくれる本です。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
表向きは 再発癌を抱えた妻とその夫、子供(保育園児)ふたりの家族の物語。

実体は 5才になる男の子とその父親との 宇宙や生命をめぐる哲学的対話 というより哲学入門書というべきか。

宇宙の成り立ちや展開、始まりの生命から現在に連なる生命の連鎖、あるいは存在そのもの・・・と それらに絡む時間。

世界(理解)が拡がるたびに生じる 新たな疑問と、終わりのない疑問や 宇宙に対する 戦慄めいた不安・畏敬(?)の念。

まさに 宇宙や人間、生命の在り方を考える哲学です。

とはいえ、書かれているのは非常に読みやすい家族の物語。

何を感じるかは ひとそれぞれでしょう。

随所に出てくる科学的専門用語が苦手な方がいるかもしれません。

単語に関しては 流してもOKです。

作中の謎の少年の正体が(多分)早々にわかってしまうのは、(作品の本質とは関わりがないので) まぁ ご愛敬でしょう。

大人だけでなく 若い人にも読んで欲しいけれど、中学生では少々難しいかもしれませんね。

対象は 高校生以上でしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤヤー VINE™ メンバー
形式:単行本
作家は多かれ少なかれ自分を切り売りしているようなものかもしれないなぁ、と思う。
というと身も蓋もないのですが、川端さんという作家は、
「いまじぶんが興味のあること」をテーマに書くということが顕著なひとだと感じます。

自分自身が育児に積極的に関わっているので、
子ども時代を追体験して得た感動を伝えたくて、この本が出来たのではないでしょうか。
驚きと発見に満ちた日々をふたたび味わえるのは、子育ての醍醐味とも言えるもの。
子どもの目を通じて自分もものごとを見ていることに気がつき、いのちのつながりを感じ、
伝える喜びというものを噛みしめている父親像は、川端さんご本人のような気がします。

さまざまな科学蘊蓄も、五歳児に語るようにわかりやすい表現にされています。
重いテーマを扱っていても悲愴感はなく、むしろ生きる喜びに満ちています。
大きな事件など起こらない(はずの)日常が、さらさらと流れるような小説です。
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