表向きは 再発癌を抱えた妻とその夫、子供(保育園児)ふたりの家族の物語。
実体は 5才になる男の子とその父親との 宇宙や生命をめぐる哲学的対話 というより哲学入門書というべきか。
宇宙の成り立ちや展開、始まりの生命から現在に連なる生命の連鎖、あるいは存在そのもの・・・と それらに絡む時間。
世界(理解)が拡がるたびに生じる 新たな疑問と、終わりのない疑問や 宇宙に対する 戦慄めいた不安・畏敬(?)の念。
まさに 宇宙や人間、生命の在り方を考える哲学です。
とはいえ、書かれているのは非常に読みやすい家族の物語。
何を感じるかは ひとそれぞれでしょう。
随所に出てくる科学的専門用語が苦手な方がいるかもしれません。
単語に関しては 流してもOKです。
作中の謎の少年の正体が(多分)早々にわかってしまうのは、(作品の本質とは関わりがないので) まぁ ご愛敬でしょう。
大人だけでなく 若い人にも読んで欲しいけれど、中学生では少々難しいかもしれませんね。
対象は 高校生以上でしょうか。