著者は時代怪奇小説家として活躍したが、現在では忘れられている人物。
むしろ、釣りの随筆を書いたことで名が残ったのかも。
本書は二見書房の出した「釣魚名著シリーズ」の一冊として出たもの。釣りに関して書いたエッセイ18篇をまとめたものだが、書かれた時期はかなりバラバラのようだ。戦前から出版の頃まで。
鮎、はぜ、きすなどの釣りのほか、釣り道具屋で聞いた鼠を釣る話、名人竿師・竿忠のこと、落雷で死んだ漁師といった、逸話的な話題も盛り込まれている。
しかし、正直言って、あまり面白いとは感じなかった。なんというか、品のない印象。また、文章に難あり。分かりにくい文を書くひとだ。