かつてはスターダンサーだったがケガで引退し、振付家として活躍しているリツ。そのダンスカンパニーに入団試験を受けにやってきたエース。
昔別れた恋人がダンサーで、その辛い恋を引きずっているリツは、「ダンサーとはもうつきあわない」と決めている。
でも人を好きになるのにそんな決意なんて…。ダンスも、彼自身も、魅力的なエースと最初ははずみで寝てしまうリツ。表面的にはクールを装っているけど、その実、繊細で傷つきやすくて寂しいリツ。そんなにがんばらなくていいのに、って言ってあげたくなります。
そして、ぶっきらぼうに見えたエースが、リツに対してどんどん独占欲をもち、嫉妬心をあらわにしていく後半がいいです。
佐々木久美子さんのイラストもムードを盛り上げてくれて、美味しい一冊でした。