まず、分量が圧倒的です。
内容的には、百合ブーム初期に出たアンソロジーの『百合天国』に似た、今までにない(当時はまったくの新地だったが)挑戦的な設定や題材と、それを生かした精神的な絆が描かれているものが多いです。
きゃっきゃするタイトルよりも、もうすこし静かに心理描写や想像の余地を掘り下げているものが多いと感じられました。
気に入る属性や今まで知らなかった属性探しなど、入門にも、ある程度読まれている方にもおすすめできます。
Vol1とあるように、2も出ますが一部作品は継続のかたちをとっています。
人によって様々なかたちの玉石混淆となりうる一冊かと思いますが、薄いのならヘタしたら二冊分になるような規模のアンソロジーを一冊分程度の価格設定で送り出すというのあたりは、編集部の努力と気合いを素直に評価したいところです。
Vol2を素直に楽しみにしたいです。