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46 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
裁判員制度の問題点が極めてよく分かる解説書,
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レビュー対象商品: つぶせ!裁判員制度 (新潮新書) (新書)
裁判員制度には数多くの問題点・欠陥があるが、この本では問題の根本である「法律の素人に裁判をやらせる」ことに焦点を絞っている。そこから派生する問題は多々あるが、最大にして根本の問題点を詳細に検討することで、裁判員制度が裁判の精度を大きく劣化させる悪法であることを明らかにするという手法を採っている。ひとことで言えば、裁判員制度は、法令の知識を持たない(従って法令に基づいた判断のできない)素人による、彼ら(我々)の直感と常識の正しさに期待した、「多数決で決める」裁判になるだろう、ということだ。しかも彼らはマスコミの報道内容に大きく影響を受ける可能性が高いのである。 法令に基づく公正な裁判ができなくなるということは原告にとっても被告人にとっても憲法に規定されている権利を犯されるという意味で違憲であると著者は指摘する。 前半であえて、面倒な裁判に関する基礎知識を整理することで、その後に著者が指摘する問題点をよく理解することができる。裁判員制度が裁判に必要な要件を満たさないということを。 元判事が裁判員制度の問題点を非常に分かりやすく解説した本であり、説得力は非常に高い。一読をお勧めする。
28 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「民主的」な仮面をかぶった悪法,
By 柴犬太郎 (大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: つぶせ!裁判員制度 (新潮新書) (新書)
裁判員制度について数冊、本を読む機会があったが、本書は批判が論理的かつ明確でよくわかる。本書の「裁判員制度批判」の論点は多々あるが、素人が高度な法的判断を求められる「事実認定」や「量刑」を判断することの弊害が大きな柱である。裁判事例などを通して具体的に解説しており、「事実認定」とはどうゆうことか、「量刑」とは何かが良くわかる。 もうひとつ秀逸な批判点は「みんなで決めたこと」批判。一見、民主的に見えるこの制度の欺瞞を鋭く指摘している。江戸時代の村裁判の実例を挙げて「多数決」の恐ろしさについて考えさせられる。「みんなで決めたこと」だから万事OKではなく、重要な人権に関わる問題においては特に、慎重な根拠の精査が大前提であり、法律とその専門知識はそれを保障していることが示されている。 法律の専門家は法の定める範囲でその判断を争うが、法的知識が無い人は法に制約されない。このようにして下された決定で人生が左右される被告人の権利はどうなるのだろうか。こんな制度では「冤罪」が増えることは必然だろう。 「裁判員制度」の問題点を知りたい人にお勧めです。手軽ですが深い批判書です。
26 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
素人「裁判官」が人権を滅ぼす,
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レビュー対象商品: つぶせ!裁判員制度 (新潮新書) (新書)
本書の主張の根幹は、裁判員制度が罪刑法定主義及び「裁判官は憲法及び法律にのみ拘束される」という憲法の規定に違反する、というもの。法律の分からない素人が法律を行使する危険を問いている。「素人多数決型の裁判は、江戸時代のお裁きと一緒だ」と叫ぶ。司法行政への敵意をむき出しにしたファナティックな文体ではあるが、刑事裁判で鍵となる事実認定と法律解釈をどうしていくか、元裁判官の経歴を生かし、現場から見た刑事訴訟の手続きを簡明に解説する。裁判員批判の原稿は今までもいろいろ読んだが、法律を知らない人間が合法的に人を殺す。怖い制度だ。
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