いやはや。
半年通して見ましたが、朝ドラでこんなにビックリさせられたことはなかった。
よくもこれだけシュールな演出を、この国民的な時間枠でやり切ったものです。
ドタバタ、サンバ、リンゴとハチミツ(もちろん西城秀樹がらみです。笑)etc、
まるで世の「朝ドラファン」の神経をわざと逆なでしているというか、
誰もが誉める「名作」の枠に収まることをあえて拒んだというか…。
案の定「ふざけてる」という批判が集中し、惨憺たる視聴率に終わりましたが
スタッフさんたちにしてみれば全て百も承知で覚悟の上、むしろ本望だったのでは。
「史上最もやんちゃな朝ドラ」とも言うべきこの作品は
この時間枠の「良識ある視聴者」の、救いがたい保守性を浮き彫りにしました。
そしてもう一つ、ド派手な部分にばかり目が行ってしまいがちだけど
(残念ながら、かなりの人がそれだけで目を背けてしまった)
ハッキリ言って内容の深さはあの「ちりとてちん」にも負けていない。
心の闇を抱えた登場人物の数々、その心理描写の細やかさは特筆モノです。
作り手が拒んでいるようなので「名作」とは呼べないけれど、
一度見たら忘れられない「怪作」であることは確かでしょうね。
これにハマったら、他の優等生的な朝ドラでは満足できなくなること確実です。