檜與平氏は,有名な「加藤隼戦闘隊」の生き残りです。ビルマ戦線において敵機に銃撃され,右足切断という重傷を負いますが,義足をつけ,航空勤務に復帰します。大戦末期は,陸軍明野飛行隊の教官として後進の指導に当たり,五式戦闘機を駆り,本土防空に活躍します。この本は,加藤隊長の列機としてのビルマ戦線での日々,負傷して航空勤務復帰までのリハビリの日々,陸軍明野飛行隊での教官として後進の指導に当たりつつ,本土防空という重責を担った日々とその当時の気持ちがユーモアを交え綴られています。特にリハビリの日々では,飛行機の操縦,それも空中戦という繊細な操作を感覚のない義足でできるようになるまでの血のにじむような努力が描かれており,勇気づけられます。戦記物の中ではオススメの1冊です。