最後の一章以外は、公立中学校である和田中での改革が中心に語られているが、テーマはあくまで、「つなげる」ことのスゴさ。
今まで、つながりがありそうでなかった所、つながるなんて思っていなかった所をつなげる。そこから、新しい物が生まれる。
最終章は、教育の話題から唐突にビジネスでの事例が挙げられているが、「つなげる」がテーマだということで、腑に落ちた。そもそも、学校にビジネス的手法を持ち込んだのが藤原さんの慧眼。「つなげる力」は、学校で、地域で、ビジネスに、応用可能だろう。
しかし、アイデアを思いつくだけなら、誰にだってできる。実現には、斬新な発想も大切だが、なんといっても、実行に移す手腕がなければ。そこには、相手に共感を呼びおこし、信頼されたり力になってもらったりするコミュニケーション力も必要だ。本に登場する和田中の事例を読みつつ、藤原さんならではの力は、ここが頭抜けて、素晴らしかったんだろうな、と感じた。