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つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく (生活人新書 335)
 
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つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく (生活人新書 335) [新書]

綾屋 紗月 , 熊谷 晋一郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 735 通常配送無料 詳細
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つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく (生活人新書 335) + 発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)
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商品の説明

内容紹介

「孤」でなく
「個」として生きられる居場所とは

“つながらないさみしさ”“つながりすぎる苦しみ”――自閉症と脳性マヒというそれぞれの障害によって外界との「つながり」に困難を抱えて生きてきた二人の障害当事者が、人と人とが「互いの違いを認めた上でなお、つながりうるか」という、現代社会の最も根源的課題に挑む画期的な書。

内容(「BOOK」データベースより)

“つながれないさみしさ”“つながりすぎる苦しみ”―アスペルガー症候群と脳性まひというそれぞれの障害によって、世界や他者との「つながり」に困難をかかえて生きてきた二人の障害当事者が、人と人とが「互いの違いを認めた上でなお、つながるために必要な条件とは何か」という現代社会の最も根源的課題に挑む画期的な書。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2010/12/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4140883359
  • ISBN-13: 978-4140883358
  • 発売日: 2010/12/8
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 20,969位 (本のベストセラーを見る)
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アスペルガー症候群と脳性まひ、というマイノリティの身体をもつ二人の立場から「人とつながるためにはどうしたらよいか」という問いについて考えた本。

私は精神科医という立場上、アスペルガー症候群の方と接する機会があるので、その上で感じたことを書いてみたいと思います。

「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)」の綾屋氏はその特徴とされている
1、相互的社会関係能力の限界
2、コミュニケーション能力の限界
3、想像力の限界
は、あくまで外部からの見立てに過ぎないと述べています。
特徴とされるそれらの現象がなぜ生じるのか、を綾屋氏自身の内面から語っています。その内容は今までの「生きづらさ」がひしひしと伝わってくると同時に、外部からみたアスペルガー症候群と当事者の感覚がかなり異なっていることに驚かされます。

私たちが知っているアスペルガー症候群の症状というのは、あくまで「病気ではない人」からの視点での症状で、その病気を抱えている本人から見た世界というのは、単純に言語化できるものでもなく、同じ病気でもかなり個人差があるものだと感じられました。

医療者側が一方的に決めた症状をもとに、治療を行うことは押し付けになりがちで、その効果はあがりません。しかも相手は気持ちを伝えることに困難を抱えている病気であればなおのことです。
病気に対する前提が違うのだとすると、一体治療にどれほどの効果があるのだろうか、とふと不安になったりもしました。

そういう意味では、本書で取り上げられている当事者研究と言うのは、同じ病気に悩む人同士がその苦しみの構造に気づいたり、ゆるやかにつながれる場として、とても有効なものなのだろうと思われます。

この本はあくまでマイノリティの病を抱えた2人が人とのつながり方を考えた一冊ではあります。
しかし、私たちは「みんな一緒」ではなく「個人らしさ」「個性」を発揮するよう求める社会に日々追い立てられています。そして年功序列の崩壊や雇用形態の多様化などで、社会での人同士の関係性もどんどん薄れてきています。

そう考えると、私たちは誰しもマイノリティになり得る社会を生きているといえるでしょう。そんなときに、この本の「つながり方の作法」は誰にでも参考になる内容になっているので、おすすめの一冊です。
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By YOSHI
 同じ著者たちによる『発達障害当事者研究』に較べると,新書版で短いせいもあるだろうが,著者たちが「当事者研究」でめざすところをより意識的に明快に記述していて,読みやすかった。最近,高機能自閉症やアスペルガー症候群の当事者の人やその家族からお話を聞かせていただく機会があったのだが,その内の何人かは,同じアスペルガーと言っても一人一人ものすごく違うので,単純にひとくくりに考えないで理解をして欲しいと強調されていたことを思い出す。著者の一人,綾屋さんの記述と重なるものである。

 当事者研究の可能性を論じているところで,マジョリティとマイノリティの関係を三つの世代に分けつつ,「治療の論理」(多数者である健常者に囲まれたマイノリティ第一世代)でもなく「運動の論理」(マイノリティで集まった第二世代)でもない「研究の論理」(マイノリティの中でも多様性を認め合う第三世代)を導入することで,本当の意味で「わたし」を立ち上げられる可能性ができてくるという議論は,なかなか説得力があるように感じた。

 人間は,集団や社会を作って生きていくしかない以上,人と人との関係の中で勢力の違いや権力関係が生じることは避けがたいし,そのことそのものが単純に悪いわけではない。誰かが責任者になりリーダーシップを発揮しなければ社会も集団も動いていかない場合が多い。とはいえ,対人援助や発達支援といったソフトな領域においても,援助する側とされる側に権力関係があることに,援助する側は無頓着であることも多い。援助を求める当事者たちが真に求めていることは何かということにアプローチする上で,当事者研究は大きな可能性を秘めていると言えるのではないだろうか。いや,援助のあり方や概念そのものに変更を迫るものになるのかも知れない。

 読み終えて,一つ課題だと感じたのは,当事者研究を少なくともそのままの形では行えないような当事者たち,重度の障害者や非常に幼い子どもたちの場合には,どのようなアプローチがありうるのかということだ。これは,ここに書くようなことではないかも知れないが,ひょっとしたら,著者たちに何かアイデアがあるかも知れない。ひそかに期待しておこう。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
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本書の中から
アスペルガー症候群の綾屋紗月氏の文章についてレビューする。

綾屋氏は自分の体の内側からの感覚を
「多くの人に比べて、せかいにあふれるたくさんの刺激や情報を潜在化させられず
 細かく、大量に、等しく、拾ってしまう傾向が根本にある」
と、述べる。
この感覚に納得する当事者もきっと多いだろう。

しかし、アスペルガー症候群の複雑なところは、この感覚が一人ひとり違うところだ。
3人の専門医にアスペルガー症候群と診断されたある人物は
「他人に過度に感情移入してしまう、他人が悲しいと私も悲しい。
 他人が怒っているとその怒りが自分のものになってしまう」
ことが、自分の内側の感情だと述べている。

アスペルガー症候群の様態は一様でないところが問題を複雑にしているのである。
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