冒頭、絶望的な身の上を、精神科医との面談で語るテッサ。いきなりの暗い展開に一瞬ヒヤリとさせられますが、そこはフルメタ。すぐにどんでん返しが待っています。
ミリタリー用語をはじめ幅広い知識とうんちくには、再び脱帽。ウィットの利いた会話や粋なキャラクター、展開のスマートさにも相変わらず舌を巻かされます。
しかし「メイク・マイ・デイ」の白眉はなんといっても、前作までの伏線の拾い方です。まさに「ここだ!」というピンポイントで、置き土産をどんどん紐解いていく様には、興奮を隠し切れません。時おなじくして進行する様々なドラマが、終盤、見事に結実していきます。
また題名にある通り、前作までの多くのキャラクターが登場。意外な伏兵も多く、宗介のピンチを救う(もしくはピンチに追い込む)彼らの登場には思わずニヤリとします。
そして新機体「レーバテイン」にも、注目です。
フルメタル・パニック!はすでに、一つの巨大なエンターテインメントだ。
読み終わった後、そんな実感が沸いてきました。続きが楽しみで仕方ありません。