日露戦争の戦費をひねり出すために考え出された「酒税法」によって、わが国では納得のいく材料で自ら酒を造ることが違法とされてきた。今でこそ、その規制は緩和されたが、「密造酒」といわれる時代に全国に残るどぶろく製造の手法を訪ね歩き、堂々と一書にまとめたのがこの本である。全編が軽妙でわかりやすいイラストで満たされており、どぶろく製造のノウハウを知るためにも、各地の民俗の違いを知る上でも格好の書である。禁酒法が悪法だったためにアル・カポネなどのマフィアが跋扈したアメリカの例に倣うまでもなく、わが日本でも「酒税法が悪法」との確固たる信念の下、本書をまとめあげた著者らに乾杯!!