カント的な語の正統な意味で「仏教批判」と言えるでしょう。
仏教内部から袴谷憲昭氏、松本史郎氏などが提唱した「批判仏教」に対して、
外部からの普遍思想としての「仏教批判」となっています。
仏教の原点は、梵天勧請の際の釈迦における「覚り」と「慈悲」であるとの指摘は、
仏教入門書の導入部としてふさわしいと思われました。
仏教とは、何よりも釈迦の教説であるので、主として『阿含経典』から仏教を解説しています。
よって、大乗仏教は非仏説であるから、密教も禅宗も仏説ではない。
鎌倉仏教などの祖師仏教も仏説ではない。
しかし、大乗・小乗仏教共に仏教思想の普遍性の一部を含んでいる、とも指摘されます。
無我説、縁起説、輪廻説などの解説と批評や「愛」は「渇愛」であり「執着」であるとの指摘など読むべきところが多いと思いました。