みなさん、御存知でしょうか? 今、落語で一番売れているDVDボックスは、古今亭志ん朝でも立川談志でもなく、このNHKの朝の連ドラ『ちりとてちん』なのです。なんてったて、原作・脚本が粋でシャレてて、主役から脇役までが名演技の連発。これじゃプロの落語家も喰われてしまいますね。これまでの連ドラは、わざとらしい演出が鼻につきませんか? 只今、放映中の『瞳』もボクはそこが嫌いなんです! ところが「ちりとてちん」には、その“わざとらしさ”まったくないのがいいですね! むしろ、物語の伏線のはり方が完璧。ヒロインの喜代美(B子)は、美人ではつらつとした主人公には、ほど遠い存在。彼女は、何かにつけて、うじうじした女のコ。さらに、コンプレックスや見栄、嫉妬に押しつぶされそうなキャラ。そこが実にいいんだな! だって、そうでしょう。人間は誰だって弱い部分あるから、その分、努力すれば強くなれるってもんでしょ。なんでも得意な秀才タイプよりも、欠点だらけだけど、なにか一つだけ輝けるモノがあるって方がイカしてませんか。その方がよっぽっど人間的に可愛げがありますよ。ボクは今も、DVDを見ながら、B子から明日への希望と勇気を一杯もらっています。その秘密を知りたい方には、最高のガイドブックになること疑いなしですよ。