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ちよう、はたり (ちくま文庫)
 
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ちよう、はたり (ちくま文庫) [文庫]

志村 ふくみ
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

染織家で人間国宝の著者の随筆集。「ちよう、はたり」とは、著者の母が師と仰いだ青田五良の機の音。柳宗悦の民芸運動に従い、薄暗い土間で一心不乱に織っていた青年の機音が、著者の耳底に甦る。「物を創るとは汚すことだ」という自戒、そう思いつつも、機へ向かうときの沸き立つような気持ち。日本の色を残すことへの使命感など、折々の思いを綴る。口絵に井上隆雄の写真を付す。

内容(「MARC」データベースより)

ちよう、はたり。記憶の底から機の音が聞こえる…。染織家にして人間国宝であり、随筆家としても定評のある著者の第4エッセイ集。1990年以降に書かれた文章に書き下ろしを加える。口絵には染織作品をカラーで掲載。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 279ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/4/8)
  • ISBN-10: 4480423869
  • ISBN-13: 978-4480423863
  • 発売日: 2009/4/8
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
志村さんの「一色一生」を随分と前に読みました。そのころ、染色や織物をやっていた私には、バイブルのようなエッセイでした。

そして、初めて志村さんの着物を見たのは旅の途中のとある地方の美術館でした。思いもかけずめぐり会ったその繊細で美しい着物の前で、しばらくたたずみあきることなく、その色たちの奏でる世界を堪能したのでした。

「記憶の底から、機の音が聞こえる」・・80年も前の機の音「ちょう、はたり」その音を聞きながら生きてきた。 歴史の深みと、物事の本質を追求してやまない人。志村さんは、ウイリアムブレイクや、ゲーテやシュタイナーの表現するところの宇宙や、精神、眼に見えないものの表す世界を色で表現しようとしている人なのではないかと思います。

その着物のように透明感のある文章なので、志村さんの文を読むときは背筋を伸ばし、心して読むようにしています。過去からの生命の歴史と自然を、色を通して感じられるようなそんな文章です。

私の若い比の自分の夢は、軽くて、なににでも変化する、美しく繊細な羽衣のような布を作りたいということでした。
志村さんの布はまさにそのような天空をまう布です。そして、その羽衣のような文章。

織りのリズム、色の音色のなかで紡がれた、美しい旋律の随筆をぜひぜひ、お読みになってみてはいかがですか!!

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形式:単行本
ゆっくりと読み終えた。日々、決意しては前に進むことを自分に課している人の強さを感じる。弱い、弱いと言いつつ、この人は強い。
文章ではいろんな人に助けられて、ようやくこれだけのことができた、まだ道は遠い、ということになっているが、この人の織り上げた作品を見る限りそんなことはない。相当な高みに達していると思う。それでなお、こうまで自分は足りていないと考えるのはもう、執念に近いものすら感じる。
そこでふと自分のことを思う。なんだか恥ずかしくなってくる。世の中にはこんなに精進している人がいるのに、自分ときたら…。叱咤激励される本だ。
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