明るく、爽やかで、整った構図に、かわいらしいヒロイン。
にもかかわらず、微かに見える闇。
ヒロイン達は一歩間違えると人生の闇に落ちていきそうな不安を抱えている。
千歳、小夏と次々に悩みを解決していく中で(小夏は危うかった)、
最後まで不安定さを抱えていたちょこが心配だった。
もしもちょこが普通の妹なら、妹としてだけではない自分の人生を切り開いたかもしれない。
だが、ちょこは普通の妹ではなく、プレゼントとして贈られてきた特殊な妹である。
ちょこは永遠に兄と姉を慕い支え続ける「永遠の妹」とも言うべき、
ある種の精神の、願望の、現れであり、空想上の友達ならぬ、空想上の妹である。
そういったちょこの健気さが見事に表れているのが、
2ページ連続8コマにわたる小夏との約束を果たす瞬間。見事だ。
このお兄ちゃんお姉ちゃんのためにがんばる健気さこそが一番の読みどころなのだろう。