売れっ子小説家が税金対策&女の子たちの動向を観察するために作ったメイド喫茶に飛び込んだ主人公が、そこに勤める様々な女の子たちと…という話。
これを描かれている作家さんは恐らく女性。可愛く女性たちを描けるのはもちろんですが、少女漫画的な可愛さではなく、どこか90年代のラブコメ全盛時代のタッチが残っているところに魅力があります。翻って言うと今風の画ではないのかもしれませんが、無機質なタッチが流行の今よりも、どこか肉感的なこちらの方が私には好みです。
単行本はこれにて完結。恐らく単行本ベースで2巻程度にページがまとまった段階で完結させるという計画なのかもしれませんが、ストーリーの方は正直、もっと色々掘り下げることが出来ると思います。
就職難で流れるままにメイド喫茶で働くことになった主人公、ベストセラー作家で喫茶店のオーナーでもある姉と、その店で働く妹――1巻の段階ですぐに主人公と妹は恋人関係になってしまいますが、周辺を取り巻く登場人物も個性的だし、オーナーが女の子の動向を観察するために設置した監視カメラなど「小道具」も散りばめてあるので、ラブコメの王道である「勘違いとスレ違い」でもっとエピソードを拡げられるのに…とちょっと消化不良。
そういう意味で☆ひとつマイナス。
もっとも、この手の作品は読者の妄想を誌面で実現させるのが第1目的なので、よりキャラクターの相関関係を描いてドロドロになるよりは、軽いタッチでアッサリと済ませたかったのかもしれません。