「大人の発達障害」ほど、よく分からないままになってきたものも少なくないだろう。
けっきょく、従来、子どものものと思われてきた「発達障害」が
大人にもけっこう普通にあるということが分かり、
周りにきっといる「ちょっと変な人」「けっきょく残念な人」「なぜか困った人」たちは、
ひょっとしたら「発達障害」なのかもしれないということになってきた。
いやそれ以上に重要なのは「ぼくは、私は発達障害かも……」という
疑問を持つ大人たちが増えてきたことだ。
そう思ってみると、大人の発達障害の当事者&その周りの人にとって、
ひょっとしたらこの一冊は本当の意味での最初の入門書かもしれない。
もちろん、食い足りないところはある。でも、それもこれも最初の一歩は必要だろう。
社会関係や人間関係のはざまで、
なぜか分からない「生きにくさ」を感じ続けている人にとっては、
この1冊はひょっとしたら急に視界が開けるその切っ掛けになるかもしれないと感じた。