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ちゃんちゃら [単行本]

朝井 まかて
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商品の説明

内容説明

時代小説に新風を吹き込む庭と人との物語 木を見立て水を読み石を据える。趣味人の江戸っ子のために庭を設える下町の庭師一家が、流行り病、打ち壊し、命の危機、思いも寄らぬ厄介事に巻き込まれる。

内容(「BOOK」データベースより)

江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」に、千両の庭をこしらえる大きな仕事が舞い込んだ。だが、庶民に流行り病が猛威を振るい、武家と商家では謎の失踪事件が連続する。不穏な浮き世に、植辰の面々が立ち向かう。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/9/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062164205
  • ISBN-13: 978-4062164207
  • 発売日: 2010/9/17
  • 商品の寸法: 19.6 x 14.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 212,966位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
素晴らしい。 2011/3/18
これほどまでに情景豊かに、また人の生き方を鮮やかに、しかも読みやすく、すがすがしい作品に久しぶりに出会えた気がする。
登場人物が非常に魅力的。台詞も秀逸。「報われる、報われねえってことがそれほど大切だとは思えない。職人にとっては今ここでこうしていることが大切」職人として、また人の生き方として胸に迫る言葉である。
もっと多くの人に読んでほしい。しかし、某本屋大賞は何故このような本をエントリーしないのだろう?この本より確実に質の劣る話題性ばかりのつまらない作品に日の目を当てるのではなく、このような作品こそ世に自信を持って薦めてほしいものだ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
序章からテーマ設定を全て庭仕事や作庭でととのえられたストーリーは
終章まで一気に書き上げられた感がある。
そのスピード感のある筋運びは小気味良く、
その筆者は、この物語のヒーロー “ ちゃら ” だったんだと錯覚する程に
天性の庭師キャラクターの存在感が濃く浮かび上がる。

空仕事...とは枝葉を仕上げながら同時に
空の形も作り上げることからそう呼ばれるらしい。
一作目の『実さえ花さえ』に続く庭つながりだが
前作よりも石組などのスケール感が増している。
そしてまた、微に入り細に渡り描かれる庭木の情景にも
作者自身の空仕事を感じ、ため息がこぼれ落ちた。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
味わい深くも鮮烈な読後感。
触れれば切れそうな娯楽性と、清冽な人情味とを兼ね備えた傑作時代小説。

江戸を舞台に、作庭に情熱を注ぐ職人たちにスポットライトをあてている点は前作と共通。『実さえ花さえ』と並べると、瑞々しさと切なさがさらに増したようにも思えるのは、屈折を抱えながらも一本気でひたむきな“ちゃら”という赤毛の若者のキャラクターゆえだろうか。

作者の思い入れまでもが痛いほどに伝わってくる、気迫の第2作である。とはいえ、この作品を庭に見立てるなら、すみずみまでどこを見ても美しく、完成度も驚くほどに高いのだが、全体としてはいささか意匠に凝りすぎてしまった感もある。登場人物、構想、題材、ストーリー、文体。すべてが磨き抜かれ、だからこそ、どの枝葉もこれ以上は刈りこむことができなくなってしまったか。才能あふれるクリエーター(“ちゃら”のキャラにもイメージがかぶる)が理想を求め、とことんまでこだわって書いたのだということは一目瞭然。処女作であれば「惜しげもなく、あれもこれも盛りこんだ」と、まちがいなく褒め言葉になっただろうが、二冊目となると少し微妙。

もちろん、今回も素晴らしい物語を読ませてくれた作者と、それをみごとな本の形にして届けてくださった出版社に感謝し、まわりの人にどんどん勧めていきたい。あらためて次作も、首を長〜くして待つ覚悟である。だからこそ、できるなら次作ではもう少しだけ、肩の力を抜いて読めるようなものを期待したい。
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