作者の安田弘之の代表作はショムニであることはマンガ好きなら誰もが知るだろう。
「ちひろ」は代表作ではないが、OUTでLOWな女性の魅力を独自の視点から描く、
彼の真骨頂が如何なく発揮された最高傑作だと思う。
主人公・ちひろはファッションヘルスのNO1風俗嬢。
本作では「なぜ風俗で働くのか」「なぜ客を好きになるのか」「なぜ生きるのか」という、
主人公・ちひろ自身が感覚的に抱えている内面の衝動を、
マンガという場を借りて安田弘之がじっくりと描ききっている。
私はここら辺の客との関係性の描写を読むたびは、
一見、全然関係ない映画「Killing Zoe/キリング・ゾーイ」を連想してしまう。
マンガや映画では、表面的に語られることが多い客と風俗嬢の人間関係や、
心が動いていく様が 湿っぽくならず、丁寧に、リアルに、
そして分かりやすく描かれており、
キャバ嬢、風俗嬢などを口説こうとしている男性なら、
参考書としても大変役立つ一冊だと思う。
ちなみにこの作品に登場するヘルスの店長の言動、行動は、
いつも男を磨く参考にさせてもらってます。