すでにブログなどインターネット上で公開している旅日記だけではなく、それにイラストをつけたり、スナップを写真アルバム風にまとめたり、各国のイメージをモチーフにしたファッションなどを加えて、一人の女性が通ってきた道を読者がたどれるように構成されています。
旅としてはおそらく未公開であったインド旅行のエピソードが収録されています。彼女はいつものように陽気に面白おかしくインドについて話したり書き綴るわけですが、この中にも彼女がかなり言葉を選んだであろうエピソードがあります。彼女にとって大きな衝撃であったであろうからこそ、載せる写真や前振りとしても考慮しているように見えます。
きっかけとなったタイ一人旅行で出会った石仏のエピソード、それに値するくらいに彼女にとってインド旅行で見聞きしたものは大きなエピソードだったのかもしれません。それを経たからこそ、テレビのお仕事に戻ってこられたのかもしれませんし、テレビ画面に戻ってきてからの言動にも、本書での前書きなどの文章にも成長の跡が見られるのだと思います。
帯をはずしたところのイラストも遊びごころですが、カバーを外したときの中を見ると、彼女がマメに記したであろうメモなど、即実践で飛び込んでいったときの彼女の姿がそのまま書き描かれているように思えます。隠れたところにも表現をもりこんでいこうとするところに、彼女の仕事への真摯なひたむきさを感じるのです。