この本は編者が現代の連続殺人犯の調書から司馬遷に至るまで、「悪」に関連した小品を集めたものです。
以下目録
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銘文(ダンテ・アリギェリ)
毒もみのすきな署長さん(宮沢賢治)
湯の町エレジー(坂口安吾)
マザー・グース・メロディー(花田清輝)
悪人礼賛(中野好夫)
仲間と犯した窃盗のこと(アウグスティヌス)
困ったときの友(モーム)
善良な田舎者(F・オコナー)
尋問調書・補遺(P・キュルテン)
蒼白の犯罪者(ニーチェ)
韓非 抄(貝塚茂樹)
酷吏列伝(司馬遷)
陰謀について(マキアヴェリ)
エスパニョーラ島について(ラス・カサス)
民族解放戦争における北アフリカ人の犯罪衝動性(F・ファノン)
市民社会における貨幣の権力(マルクス)
無感覚なボタン(武田泰淳)
善人ハム(色川武大)
おかしな男の夢(ドストエフスキー)
ベルガモの黒死病(ヤコブセン)
山に埋もれたる人生ある事(柳田国男)
歎異抄(親鸞)
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この本の何が言いかといわれれば、チョイスの多様性が実に素晴らしい。
娯楽小説として普通に楽しめるものもあれば胸糞が悪くなるような報告書までバラエティーが豊富。
そしてそのバラエティーの豊富さこそが逆に悪の多様性を証明している、という作りになっている。
まぁ中にはとんでもなくつまんない随筆とかも混じっていますが、その辺りは好みの問題もあるでしょう。
個人的にはラス・カサス、司馬遷、F・ファノンが印象に残りました。
小説では、面白いと前から聞いてたんですが色川武大が予想外に面白かったです。