大きく言えば最近人気のシャビー系インテリア本といえばいいでしょうか。
大谷さんの感覚の良さがどうやって磨かれて、どう今の家作りに生かされているかが
クウネルからスピンアウトしているだけあってセンス良くまとまっています。
ただ、ちくちくトントンしてマキさんに近づけるような実践的ノウハウに
沢山のボリュームが割かれている訳ではないので、あくまでセンスを高めるつもりで、
休日の昼下がりにぼんやりと眺めるのに良さそうな一冊です。
個人的には、マキさんの生き方、考え方へのフォーカスが多すぎて、
この本の肝であろう”家”そのもののたたずまいやエクステリアなどに
写真でほとんど触れていなかったのが気になりました。
元々おつきあいのある編集担当者の目には当たり前のように感じられ、
紹介に及ばなかったのかもしれませんが、きっとそこにも散見されていたであろう
センスの良さを、終始身内受け的なテイストで展開する本誌からは感じ取る事が
出来なかったのが残念。
総合視点が問われるクウネルとしてではなく、”家”の本として打ち出した以上
そこは触れてほしかったな。
ともかく、具体的なハウツーというより、クウネルやArneの中にあるような
あっさり風味の家特集が好きな方にオススメの一冊かとおもいます。