「ちいさい木ぼりのおひゃくしょうさん」と「おかみさん」は、「ちいさな木の家」のまわりに納屋や囲いを作り、一緒に暮らす動物を探してほしい、と仲良しの船長さんに頼みます……。
ここには幸せになる方法が、さりげなく優しく書かれていると感じます。それは、自分が何を求めているかわかっていて、そのための準備を整え、応援してくれそうな人の助けを借りたら、あとは信じ続けること。だから、かわいいお百姓さん夫婦のところには、「せかいでいちばんたのしいのうじょうになる」ように、動物たちが喜んで集まってくるのですね。
いっぱいのお花や家や船、二人の服にも、ニュアンスの違うさまざまな赤やピンクがどっさり使われているのに、黄緑とのコントラストがとても愛らしく、ぐるりとページを囲んでいる複雑なタイルのような模様も、すばらしくきれい。1930年の作品とは本当に驚きです。