名著なんですねえ。1981年2月初版で私の手元にあるのは1997年6月の第20刷です。
小さいときの病気がもとで,筋肉の力が普通の人の10分の1ぐらいしかない(発音もままならないので,うーうーとかあーあーとしか言えない子どものようだし,歩く姿もうんと激しい踊りを踊っているような)まりこちゃんが養護学校の通学バスのバス停まで200メートルの道のりを4回の休憩を含めて40分かけて通う際の心の動きや出来事について淡々とまとめた絵本。
私も,宮城まり子さんが書かれたものや,最近では養護学校の先生である山元加津子さんが書かれた『好き好き大好きの魔法』(三五館)などを読んで来ましたが,障害もいろいろですし,障害を持った方にいくつになってもうまく対応することができません。しかし,本書にもっと早く接していれば,もうちょっと違う対応ができる場面がきっとあっただろうなと思います。子どもにはもちろん読んでほしいですが,大人が読んでも味わい深い絵本です。見返しの用紙の色と刷色が近すぎて老眼の私にはかなり見づらいのがちょっと残念でしたが…。