よりみちパン!セシリーズは大きく2つに分けることができると思う。
1つは、テーマに関係する様々な事象から普遍性を見出し、読者にわかりやすい言葉で説明しているもの。
もう一つは、事象を列挙はするが、そこから何かしらの普遍性を見出すのは読者にまかされているもの。
著書としてどちらが優れているということは一概には言えないが、ターゲットを中高生としているのであれば、前者のほうがこのシリーズの意図に沿っていると私は思う。
この本はと言えば、確実に後者である。
というのも、文章の大半をインタビューが占めていて、それに対する解説や振り返りが極端に少ない。
途中に挿入されている宮台真司や清水義典の解説はとても興味深いが、やはり文量が物足りない。
「すぐに答えを教えてくれ」というのでは単なる読者の甘えでしかないが、複雑な事象を子供にも分かりやすい言葉で説明されているというのがこのシリーズの魅力だと私は感じている。
それを期待して読むとこの本は消化不良を起こす。