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その点、この「だれにもわかる地域通貨」は、外国の事例も踏まえ基本を押さえて書かれている感があり、このテーマについて興味をもって調べていくために読む「最初の一冊」として最もふさわしい本ではないかと思う。
地域通貨をあくまで「通貨」として取り扱うのなら「取引」という要素が欠かせなくなり、通常のお金とどう違うのかなど、シンプルな理論づけができない。しかし「互酬・互恵」をサポートするツールとして考えるのなら、代金に相当するものが支払われることで決済が完了するのでなく、たとえば田舎から送ってきた食べ物をおすそ分けするときのように、あげること自体がこちらもうれしいのであって、対価とかは関係なしにあげた時点で「取引」は終了しているのである。これに限らず、相手に何かを提供すること自体が自分にとってのうれしさであり報酬である、そういった関係は意外と多い。そういう関係を、ごく限られた範囲から、もう少し広げていく役目を地域通貨は果たしていくことになるのだろう。そのような感覚は、いま出ているものの中では、この本が一番うまく紹介してくれているような気がする。
本書において、「地域通貨」は、ボランティア活動を支える手段であるのみならず、地域経済や生活のあらゆる場面での価値交換を可能にする媒介手段として描かれている。そこからはグローバル化して膨張しすぎた「貨幣」への危機意識が汲み取れる。
本書では、コンパクトな分量の中に、日本全国各地で始まっている多様な地域通貨の実践例が紹介されるとともに、外国での事例が歴史的背景や理論的考察を交えて分かり易く展開されており入門書として、価格も手頃で妥当であり、最適。
地域通貨は、1830年あたりに始まり、1929年世界大恐慌が起こった時期に様々な地域で導入されました。その理論的は背景になったものはシルビオ・ゲゼル氏の自由貨幣運動だそうです。この考え方の特徴は、貨幣の価値が劣化するということにあり、ようするに、お金を手元に持っていると、価値が下がっちゃうということなのです。今はお金を預けると利子を生むのですが、持ってたら減っちゃうということなんですね。自然界と同じ法則の元に、お金が劣化するということで、流通がうながされてゆくということなのですね。ある限られた地域で信頼にもとづき発行される通貨です。
さて、この地域通貨、モモで有名なドイツの作家ミヒャエル・エンデが投げかけたお金に対する問いかけから、世界の多くの人たちの共感を呼び現在2600以上のコミュニティーで使われているということなんです。
ミヒャエル・エンデといえば、ルドルフ・シュタイナーの影響を強く受けている人です。もともとシュタイナーが、提案し実践していた共同体のなかで、独自の経済の考え方が行われていました。
シュタイナーも大変面白い人ですね。
今あるお金とはマッタク違うお金の考え方とらえ方をし、お金がなければ生きてゆけないというシステムではなく、もっと有機的に世界の資源、人の労働力を活用してゆける地域通貨。しっかり学んでおきたいですね!!
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