『SPA!』で好評連載中の「だめんずうぉ〜か〜」のくらたまの新書。
他のレビュアーの方も指摘されているが、本書の達見はダメ男つまりだめんずにはまって
しまった女性について、「だめんずを好きになったのだから仕方がないというところもあ
る」という考えから出発するのではなく、そもそも「ダメ男=本当は惚れていない男」と評
していることである。
ではなぜ、本気で好きでもない男とずるずる付き合ってしまうのか。それが本書では論じ
られる。
本書では「だめんず」と「だめ恋愛」にたびたび巻き込まれる女性の症状をだめんず症候
群と評して、<日常生活にみる「だめんず症候群」度チェック>が掲載されているので、
試してみるのがいいかも。
その中には4つのタイプあるのだけれど、これを読むとそんなに事態は複雑ではなくて、
結局「だめんずうぉ〜か〜」とは、「自分がダメ男にはまってしまったということを認めた
くないがために、ずるずるとだめんずと付き合い続けてしまうタイプ」と、「他人に流され
てしまう(つまり交際を絶てない)タイプ」の2種類の女性のことなのだと思う。
本書には書かれていないが、僕なりにそういう女性たちに言いたいのは、「童貞(あるいは
恋愛経験が0の等しい男)と付き合え」ということだ。「やらはた」ならなおよし。
なぜなら、童貞は恋愛に飢えてる。それが故に一度手に入れた恋人は、絶対に手放したくな
いものだ。だから相手女性、つまりあなたに誠心誠意尽くしてくれるだろう。経験が少ない
分、付き合っているうちに多少のミステイクも犯すかもしれないが、あなたがちゃんと「調
教」してさえあげれば、きっと「理想の彼氏」、さらには「理想の夫」となるはずだ。
「二十歳すぎて童貞なんて、きっと(外見的にも内面的にも)ろくな男が残っているんじゃな
いか」と思うなかれ。今の時代、「なんでこの人が?」という男が「手つかず」のまま放置さ
れていることがある。
女性はもっと、やらはた童貞に注目するべきだと思う。僕も含めて。
「だめんずうぉ〜か〜」はギャグマンガであり、そもそも掲載誌が『SPA!』という、むし
ろひっかかる女性よりもだめんずが読みそうな雑誌のため、終始お笑いに走って終わる。
「だめんずうぉ〜か〜」は男女問わず読者にだめんずを披露して、笑い飛ばすことが目的
だった。
それに対してこの新書は、「だめんずうぉ〜か〜」におけるインタビューで聞き出したエピ
ソードから、だめんずとだめ恋愛への処方箋を導き出そうとしている(成功したかは定か
ではないが)。したがって、ほぼ女性に向けて書かれた本といって良い。売れっ子ギャグマ
ンガ家も、いろいろ考えているということがこの本を読めば分かる。
女性の味方は、やはり女性ということか。