著者の西田さんは何度かテレビで見て知っていた。最近では、関口宏が司会をしている「水曜ノンフィクション」で欽ちゃんなどが出て「だまされる心理」を取り上げたとき、登場していた。電話がかかってきたときに、人は知っている人の中で似た人だと思ってしまう心理実験を行い、解説していた。この本を読んで「自分は大丈夫」と思う人が一番危ないことがわかった。
「だましの手口」はますます進化する。裏の「心のトリック」を知らないとだまされる。他人に好意を示されるとお返ししなくてはいけないと思う。これって当然のことでしょう(「返報性」という)。だましは、こうした人間のやさしさに突け込んでくる。「今日は特別安い」「二度とこんなチャンスはない」と思う(「希少性」という)。これは、一般の商売にもつながる話題で、そこからだましにつながってくる。こうした心理面の解説が充実しており、とくに各章末の「とっさの対処法」が読み応えあり。
この本を周りに口コミで広げていくことで、だましに対抗しましょう。