中村さんといえばゴクドー君という感じで、はちゃめちゃなファンタジー小説の作家さんであるという知識はありましたが、実は私、彼女の作品ではこの本が初めて読んだものです。他にも似たタイトルのエッセイがあるので、多分内容の雰囲気はどれも似てると思うのですが、かなりパンチの効いたエッセイであるという感覚を覚えました。豪快快活な強い女性というイメージと、内容的には普通一般の人は絶対やらない常識破りの買い物行動の記録でしょうか。ここまでむちゃくちゃやれると、いっそのこと見事なのではないかとも・・・。自由奔放、自分のためだけに生きている感じだとか、買い物依存症だ文句あるか!的開き直りが、読む人にとって好き嫌いの分かれるところだと思います。基本的に、無茶買いの顛末記録で、読む人に面白く読んでもらおうという感じではなく、日記的に書き撲った印象もあり、読みにくい部分も多々あります。その辺で単なる開き直り、という感じを受け、親に心配と迷惑をかけてもお構いなし、挙句は母親の失敗を笑い物にし、全国誌でさらすという無茶を、反省の色なしに「ほーら面白かろう」というスタンスで書いているので、”親に迷惑をかけない”、”自分のことは自分のことで”、”将来に備えて欲しい物も我慢する”、”できるかぎり貯金しよう”と考えている人にとっては、正直言うと、無茶過ぎて腹立たしい内容ではないかと・・・。逆に、そのような考えの人が絶対にやらない行動の記録ですので、反面教師として読むも一興、自分がやれない自由を彼女のエッセイで感じるも一興、といったところでしょうか。読む人によって楽しみ方も変えるべきかな、とも思います。本人は貧乏だろうが、この生き方を非難されようが、幸せそうです。これも人生の歩み方、こういう生き方もあるんだ、こんな生き方でも死ぬ事はないんだ・・・と、普通一般のエッセイでは得られない体験を、この本でされてみてはいかがでしょうか・・・?