本書は、研修会の講師に引っ張りだこの石島(『決算書がおもしろいほどわかる本』の著者)が、お家芸といえる決算書の読み方をかみ砕いて解説した本。今回はクイズ形式を採り入れることで、読者参加型とすることに成功している。導入部でいきなり、「決算書のうち一番理解しやすいものはどれですか?」の質問から入り、読む側の関心を引きつける。クイズに答えていくことで、能動的に理解しようとする意欲をかき立てようとする狙いがあるようだ。
「簿記を知らなくてもだいたいわかる」というあいまいな表現は、経理的思考がなくても、著者の考えを先読みする推理的な思考が働けば、決算書の理解を早めるとの意図があるため。このスタンスは全体を通して一貫している。そのため、営業畑や技術畑で経理には無縁だった人、決算書のしくみぐらいはある程度知っておきたいという人にはもってこいの入門書となっている。
損益計算書の章では、「もうけ」の計算を段階的に理解し、貸借対照表の章で財産と借金にどのようなものがあるかをある程度理解したうえで、今なぜキャッシュフローが注目されるのかに続けていく。無理なく読み進められる点も入門書として秀逸だ。(奥谷貴仁)
しかし、「決算書」という言葉を聞いただけで、数字アレルギーを起こす人は、案外多いのではないだろうか。本書はまさに「数字は苦手」を自認する人を想定して、決算書の読み方の「イロハのイの字」からわかるように書かれた初心者向けの入門書だ。
特長は、なんといっても60の問題を解きながら、決算書の読み方を大づかみできるように工夫されているところ。しかも著者自身、その問題は「カン」で答えて欲しいという。正解、不正解は二の次で、むしろ「なぜこれが正解なのか」を説明した解説や、そのポイントを詳説した「テキスト」を熟読して欲しいという。
問いは現実に会社で起きそうな問題、イラストも豊富。とにかく飽きることなく読める本だ。
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1話完結のクイズ形式なので、
電車の中、トイレの中、など細切れ時間を使って、
気楽に読んでみては如何でしょうか?
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