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だいじょうぶ3組 [ハードカバー]

乙武 洋匡
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

580万部のベストセラー『五体不満足』から12年。
小学校教員の体験をもとにした乙武さん初の小説作品!

都内の小学校を舞台に、障害を持った新任教師・赤尾慎之介が、体当たりで子どもたちと向き合う日々を描きます。3年間の教員生活を送った著者ならではの作品となりました。

【著者より】
公立小学校で三年間の教員生活を送りました。「車いすに乗った先生」に、子どもたちもはじめは違和感を覚えたことでしょう。でも、その「違和感」を、何とかプラスの形で子どもたちに還元していけないだろうか―そんなことを考えながら、日々子どもたちと向き合ってきました。
この物語の主人公・赤尾慎之介にも、手と足がありません。それでも、悩んだり、迷ったりしながら、教師として体当たりでクラスの子どもたちにぶつかっていきます。赤尾先生はいわば僕の分身。物語中に出てくるエピソードも、そのほとんどが僕の教員生活のなかで体験したことがもとになっています。
教師として、いちばん心がけてきたこと。それはストライクゾーンを広くかまえてあげること。ちょっとやそっとの暴投だって、どんどん受け止めてあげるよ―そんな気持ちでいると子どもたちは自分に自信をもって、いきいきと輝いてくれるのです。それでも不安そうな表情をしている子がいたら、こんな言葉をかけてあげるのです。
「だいじょうぶ。きっと、だいじょうぶだよ」

乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)
1976年4月6日、東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が多くの人々の共感を呼ぶ。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、2005年4月より、東京都新宿区教育委員会非常勤職員。07年4月~10年3月、杉並区立杉並第四小学校教諭として教壇に立った。おもな著書に、『W杯戦士×乙武洋匡フィールド・インタビュー」(文藝春秋)、『65』 (幻冬舎文庫、 日野原重明氏との共著)、『だから、僕は学校へ行く』(講談社)など。

内容(「BOOK」データベースより)

5年3組の担任としてやってきたのは、手と足がない先生、赤尾慎之介。個性豊かな28人の子どもたちといっしょに、泣いたり、笑ったりの1年間が始まる―。小学校教員の体験から生まれた初めての小説。

登録情報

  • ハードカバー: 282ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/9/3)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4062162997
  • ISBN-13: 978-4062162999
  • 発売日: 2010/9/3
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世代を超えて楽しめる本, 2010/10/25
レビュー対象商品: だいじょうぶ3組 (ハードカバー)
まず、父親である私が読み始めた、通勤電車の中、涙をこらえながら、僅か1日で読み終わった。何とも言えない読後感であった。
つぎに、小6の息子が読んだ。中学受験勉強の真っただ中、最初は父親の強い進めで半ばイヤイヤだったが、3分後には夢中に読み進み、母親の「勉強しなくてよいの?」という言葉も耳に入らないくらい熱心に読んだ。
息子は祖母に強く勧めた。子ども向けだろうと思ったが読み始めたら止まらなかった。気がつくと夜が明けていた。
そんな本です。
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32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 現代の灰谷健次郎になってほしい。, 2010/9/20
レビュー対象商品: だいじょうぶ3組 (ハードカバー)
本人のインタビュー曰く、ほとんどが実話に基づいているものらしく、読みながら頭の中では赤尾先生を乙武さんに置き換えて読んでいた。
赤尾先生が伝えようとしているフィロゾフィーは、おそらく以下のようなことだろう。

一番目指してがんばる。最初からあきらめないで、一生懸命努力する。
努力の末、結果の差異がでるのは仕方がない。
人にはほかの人よりできることもあれば、圧倒的にできないこともある。
でもそれも個性だから。がんばったのなら、そのままで大丈夫。

登場人物の子供たちの個性がとても生き生きと書かれていて、本当にこのモデルになった生徒たちを大事にしていたんだなあというのが伝わってくる。
赤尾先生は、「世界にひとつだけの花」が歌っているような、純粋な自己肯定=そのままで君はオンリーワン、というテーゼには徹底的に反抗し、みんな同じようにゴールを目指そう、といった横並び主義、一般的に正しいと信じられている学校のルールひとつひとつに疑問を投げかけていく。
もちろん彼は常にアンチテーゼの変革者だったわけではなく、彼の未経験さや未熟さが招いた様々な事件も起こるし、彼はそこで悩み、周りの人に助けられ、一貫したヒーローでは当然ない。

でもそうやって自分も試行錯誤していく姿を子供たちに見せることで、先生は従うべき、見習うべきモデルではなく、彼がその教えを自ら体現する人なのだ。彼の行動を通じて、がんばること、それが認められること、時には失敗したり挫折したりすることがどういうことなのか、子どもたち自身にとってできることもできないことも、両方ともに果敢に立ち向かわせていく。

そしてその結果の差異を明らかに体現しているのが赤尾先生で、彼ははじめから「僕にはできないことがたくさんある、だから手伝ってほしい」、と明言する。がんばってもできないこと(例えば爪がないからどうしても牛乳瓶のふたが開けられない)、それは彼の個性で、そこでは人の助けを必要とするし、そのできないことを支えるのは周りの人間だ。人はそうしてそれぞれの個性や強さや弱さを認め合いながら、助け合って生きていく。それがクラスであり、人間の共同体であり、社会であるということを、この小さなクラス運営を通じて子どもたちは学んできたように思える。

赤尾先生はできないこと、を体現する一方で、やればできることも体現する。子供たちに負けじと一緒にサッカーに混じり、本気になって戦ったりもする。感動的なのはそこで子どもたちが、「先生は僕たちより早く走れないから、先生がゴールを入れたら2点」というシステムを作るところだ。
これは非常にさらっと簡単に書かれているのだけれど、アファーマティブアクションのようなものを、3組のメンバーが自然に作り出し、それを当たり前のように実行できるのは、すごい。

ツイッターやブログなどを読んでいると、乙武さんの強さや弱さをさらけだすことを恐れない勇気や、それでいての負けず嫌いな感じがでてるところのやんちゃさや、かっこよさなんかが沁み出てくるので、人々はついファンになってしまうと思うけれど、この本もまさにそういう彼のその魅力的なワールドを凝縮したような小説。最初の小説とは思えないほど完成度が高い。描写などもとても自然で堅さがなく、無駄がないので中身は濃いのにさらっと読めて、ぎゅんと沁みてくる。

今回の小説は、学校の中、学校からの帰り道(補助の先生との会話)、飲み屋さん、という3つの場所が主な舞台で、それはそれでとても凝縮されて濃い物語だったけれど、もし今度また小説を書く機会があれば、両親や地域社会なども巻き込んだ、大きな舞台での小説を書いてほしいなと思う。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 どんどん引き込まれていきました。, 2010/10/24
レビュー対象商品: だいじょうぶ3組 (ハードカバー)
読み始めの時は、「ふ〜ん、この人(作者)はこういう考え方なのか〜。私とは違うな〜。」という思いが強く、周囲の人が主人公にかける言葉と同じ言葉が頭の中に浮かびました。「普通」こうだよね、「普通」こうしないと怒られるよね、と。

「普通」にとらわれると、「普通」じゃないものを排除しようとしてしまう心がでてくることに気付かされました。「普通」に当てはまらない生き方をするためには、周囲にどんな働きかけをしていったのかも分かり、自然と涙がこぼれました。読んでいるうちに話の中に引き込まれ、自分も同じ現場にいるような気がしました。

「ナンバーワン」というのは、なろうとして努力してなるものではなく、自分が好きなことに打ち込んでいるうちに気がついたら自然になるものだと思っていました。本を読むと、周囲からの動機付けによって「嫌い」「やりたくない」を、「好き」「頑張ってみたい」に変えることができることが分かりました。自分が自然にできたと思っていたことも、きっと周りの大人たちが上手に働きかけてくれたおかげで、楽に頑張れたのだということに気付きました。

感動と発見の連続でした。多くの人にお勧めしたいです。
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